カリフォルニアでもっとも生産量の多いブドウ品種のシャルドネ、その中でも高品質なシャルドネで有名なのがソノマカウンティ。
ソノマカウンティは隣接するナパバレーとともにカリフォルニアを代表するワインの産地。
この記事ではソノマカウンティのシャルドネの特徴と代表的なワイナリーとワインを10選紹介します。
ソノマカウンティの特徴
ソノマカウンティはサンフランシスコから北に約50キロ。西の太平洋から東のマヤカマス山脈を挟んだ南北約80キロの地域。山を挟んで隣接するナパバレーとともにカリフォルニアを代表するワインの銘醸地。ブドウ栽培面積は全体のわずか6%にあたる63,000エーカー(255平方キロメートル)で隣接するナパより少し大きい。域内には425以上のワイナリーがあり、18の異なるAVA( アメリカブドウ栽培地域 )で構成されている。
ソノマカウンティがワイン銘醸地となる大きな2つの要因は気候と土壌。谷、平野、山、森林、川、海岸、と多様な地形は驚異的な数の微気候をもたらすが、全般的には、長く乾燥した暖かく日差しの強い日中と海からの風や霧による涼しい夜という恵まれた気候。また、土壌についてもローム質の土壌から火山性や岩の多い土壌まで非常に多様でソノマカウンティだけでフランス全土より多くの土壌タイプがあると言われている。
栽培されるブドウ品種は50種類以上、カーネロスとロシアンリバー、ソノマコーストなどの涼しい地域ではシャルドネやピノノワール、暖かいドライクリークやロックパイルなどはジンファンデル、アレクサンダーバレーではカベルネ・ソーヴィニョン、が代表的な品種となっている。中でもシャルドネは最も多く栽培されておりなんと全体の32%、続いてカベルネ・ソーヴィニョン、とピノノワールが21%という順になっている。
【ソノマカウンティの特徴(まとめ)】
- ナパバレーに隣接、山脈を挟んで大西洋側に位置する。
- 域内には18のAVAがありそれぞれ特徴のあるブドウ、ワインを生み出す。
- ブドウ栽培に最適な気候でかつ域内に多様な微気候がある。
- 土壌の非常に多様でフランス前途より多様な土壌タイプがある。
ソノマカウンティのシャルドネ
シャルドネはソノマカウンティ内で32%と最も多く栽培されているブドウ品種だが、その中でも比較的冷涼な地域で多く栽培されている。
シャルドネは土地、気候、醸造方法の影響を受けやすい品種と言われている通り、様々な味わいのものがある。典型的なカリフォルニアのシャルドネと同様に、恵まれ気候と樽(オーク)熟成によりリッチでバターっぽく甘いという印象のものから、近年ではエレガントでミネラル感や酸味のある素朴なものも評価されるようになっており、特にソノマの冷涼な地域ではそういったシャルドネをつくる生産者が多くある。
代表的地域(AVA)は、ソノマカウンティの中心部にあり、シャルドネ、ピノノワールで世界的にも有名なロシアンリバー、沿岸部で海からお冷涼な風の影響を受けるソノマコースト、ソノマコースト内でも特に標高の高い地域にあり近年注目されるフォートロス・シービュー、沿岸山脈の開口部で冷涼な空気が流れるペタルマギャップ、南端でサンパブロ湾からの冷涼な空気がありスパークリングワインでも有名なカーネロスなど。
【ソノマカウンティのシャルドネ特徴(まとめ)】
- ソノマカウンティでもっとも多く栽培されているのがシャルドネで全体の32%
- 近年ではリッチでバターっぽく甘いワインからエレガントで繊細なものも増えている
- 冷涼な地域で得に品質の高いシャルドネが生産されている
代表的なワイナリー
オーベル(Aubert Wines)
【ワイナリーについて】
2000年にマーク・オベールと妻のテレサによって設立されたワイナリー。ピーターマイケル、コルギン、等の有名なワイナリーでで経験を積んだ後に独立。
ソノマコースト、ロシアンリバー、カーネロス、ラザフォードといったソノマ、ナパの産地から単一畑のシャルドネやピノノワール、カベルネ・ソーヴィニョンを生産。
特にシャルドネは毎年パーカーポイントで100ポイントを獲得などカリフォルニアでも最も評価の高いシャルドネのつくりて。現在では9つの異なる単一畑のワインをリリースしている。厳選されたブドウ畑、高品質で低収量、テロワールを第一に醸造における最小限の介入。
ワイン名 | ローレンヴィンヤード・シャルドネ(Lauren Vineyard Chardonnay) |
ブドウ品種 | シャルドネ |
生産地 | ソノマコースト(AVA)/ローレン・ヴィンヤード(畑) |
ワインメーカーノート/テイスティングノート(2019) | 2003年が最初の生産。4つの異なるクローン。ソノマコーストとブルゴーニュの架空ブレンド。濃縮、密度、層状、深遠なアロマ。 2019ローレンはスリリングでエレガントなテクスチャー。果樹園のフルーツオイル、芳香のあるスパイス、ライムの葉、新鮮なヘーゼルナッツの息を呑むような花束が、トーストしたゴマと純粋な土壌の色調のアクセントでグラスに広がる。目がくらむほどのアロマの配列、黄色のネクタリン、緑茶、砕いたチョークの概念のフレーバーを染色して、口蓋の上でさらに広がる。グリセリンの品質は口蓋の中央に広がり、長く洗練された後味を持ち続ける。活気があり、若く、10年の熟成。少しかすんでおり、最小限の介入によるワイン造りへの取り組みを示している。 |
実勢価格 | $250 |
評価(vivino/専門誌) | 4.75/98.5 (過去4ヴィンテージ平均)、2016-19まで4年連続RP100ポイント |
さすがに日本ではあまり流通していなそうだが、こちらは2015年ヴィンテージで6万円弱
マーカッシン(Marcassin)
【ワイナリーについて】
ピーターマイケル、コルギン、ブライアントファミリー、マルティネリ、など数多くの国内でも最高のワイナリーでコンサルティングを行ったヘレン・ターリーが夫と設立した彼女自身のブディックワイナリー。
当初はマルティネリのワイナリーを間借りしてつくられていたが現在では自社のワイナリーをもつ。シャルドネとピノノワールでパーカーポイントで100ポイントを10回以上と非常に高い評価を受けるカリフォルニアのカルトワインの代表格。
素晴らしいブドウ畑で細心の注意を払って栽培された、低収量で長いハングタイム、天然酵母、などへのこだわり。
ワイン名 | エステイト・シャルドネ(Estate Chardonnay) |
ブドウ品種 | シャルドネ |
生産地 | ソノマコースト |
評論家コメント(2012) | 素晴らしいミネラル感、スイカズラ、オレンジマーマレード、ポーチドペアー、白い花のノート、そしてマルメロのタッチを示している。非常に力強く、それでいて信じられないほど優雅なエレガンスのワインであるこのライトグリーンがかったゴールドカラーのワインは、コクがあり、驚くほど豊かで、まったく注目に値する。シャルドネとピノノワールの両方に100%新しいフレンチオークと100%ヘビートーストを使用していることを考えると、これらのワインにオークがほとんど含まれていないことは注目に値する。これまでのマーカッシン・エステート・シャルドネのほとんどがそうであったように、10〜15年熟成するはずです。ワイン・アドヴォケイト、100ポイント |
実勢価格 | $600-800 |
評価(vivino/専門誌) | 4.6/97.8 (過去4ヴィンテージ平均)、これまでRP100ポイントを7回獲得 |
これはもう完全にカルトワイン。2012年ヴィンテージで12万円強。アメリカでも$700程度、$500以下で見つかる可能性はあり。
ピーター・マイケル(Peter Michael)
【ワイナリーについて】
イギリス出身のピーターと妻のマーガレット・マイケルによって1983年に設立されたワイナリー。カリフォルニアの太陽の下、土壌でテロワール主体のブルゴーニュとボルドーの伝統的な方法でワインづくりをするという唯一のビジョンのもとはじめられた。
当時は誰も見向きもしなかったソノマカウンティのナイツバレーにあるセントヘレナ山の中腹にある土地。火山性の土壌は水はけも良くミネラルの含有量もあると確信。標高300から600メートルの急な山の中腹でブドウが栽培されている。
シャルドネをはじめ、ピノノワール、カベルネ・ソーヴィニョンで数々の賞を獲得、ソノマワインの頂点、入手困難でカルトワインのひとつ。設立当初はヘレンターリーが、その後オーベールがワインメーカーをつとめるなど、ソノマを代表するワインメーカーとの歴史も興味深い。
ワイン名 | キュベ・アンディジェーヌ・シャルドネ(Cuvee Indigene’ Chardonnay) |
ブドウ品種 | シャルドネ |
生産地 | ナイツバレー |
ワインメーカーノート(2019) | ゴールドリッジ土壌 (この地域の砂質で排水性の良い土壌)の純粋な砂のサブセットに植えられました 1991年から瓶詰め。グラトンの小さな町のすぐ北にあるワイナリーを囲むブドウ園。ゴールドリッジ土壌シリーズの純粋な砂のサブセットに植えられています。浸透するミネラルで覆われた石と果樹園のフルーツトーンのアロマを備えた、描写された集中力、エネルギー、そして活気のあるシャルドネ。密度と揚力の間に生じる可能性のある張力の最良の例の1つ。 ABV14.2%、フレンチオーク15カ月熟成 |
実勢価格 | $250-$350 |
評価(vivino/専門誌) | 4.8/97.5 (過去4ヴィンテージ平均)、これまでRP100ポイントを5回獲得 |
2016ヴィンテージが6万円台
キスラー(Kistler Vineyards)
【ワイナリーについて】
1978年にスティーブ・キスラーとマーク・ビクスラーの共同経営により設立されたえブルゴーニュスタイルのシャルドネと少量のピノノワールの生産を専門とするワイナリー。
ソノマコースト、ロシアンリバー、ソノマバレー、カーネロスと15のブドウ畑その中か11種類のシャルドネをラインナップしている。自社畑、契約畑と協力し最良の土壌、クローンの選択、栽培、天然酵母を使った醸造。
かつては超熟で、大がらで、バターのような味わいにシフトした時代もあったようだが、近年はテロワールを重視し、新樽比率を低くするなど、エレガントなスタイル。
ワイン名 | ヴァインヒル・シャルドネ(Vine Hill Chardonnay) |
ブドウ品種 | シャルドネ |
生産地 | ロシアンリバー |
ワインメーカーノート | グラトンの小さな町のすぐ北にあるワイナリーを囲むブドウ園。ゴールドリッジ土壌(この地域の砂質で排水性の良い土壌)に植えられている。浸透するミネラルで覆われた石と果樹園のフルーツトーンのアロマを備えた、描写された集中力、エネルギー、そして活気のあるシャルドネ。密度と揚力の間に生じる可能性のある張力の最良の例の1つ。 |
実勢価格 | $150 |
評価(vivino/専門誌) | 4.5/95.3 (過去4ヴィンテージ平均) |
日本でも2万円台前半
ハートフォード(Hartford Family Winery)
【ワイナリーについて】
ドンとジェニファー・ハートフォード夫妻によって1994年にロシアンリバーに設立された家族経営のワイナリー。
困難な環境下での栽培による「パーソナリティの高い」ワインづくりや、「単一畑と限定された量の瓶づめ」にこだわり。ピノノワール、シャルドネと古樹のジンファンデルを生産している。
シャルドネは涼しい気候のソノマコーストとロシアンリバーのブドウ畑でその場所に適合した複数のクローンが植えられ、テロワールを反映したワインがつくられる。
ワイン名 | フォグダンスヴィンヤード・シャルドネ(Fog Dance Vineyard Chardonnay) |
ブドウ品種 | シャルドネ |
生産地 | ロシアンリバー |
ワインメーカーノート(2017) | フォグダンスのシャルドネは、ロシアンリバーバレーのグリーンバレークリークのすぐ東にあるなだらかな丘にある、美しいシャルドネブドウ畑は、1998年にディジョンシャルドネクローン96とENTAV809を使用して植えられた。太平洋の霧によってブドウ畑を漂う。 柑橘系オイル、ピーチピット、オレンジブロッサムの明るい香り。マンダリンオレンジ、ホワイトピーチ、塩レモンのフレーバーが溶け合い、ミネラルを駆使したフィニッシュで、クールなグリーンバレーのテロワールを反映。 |
ワイナリー価格 | $65 |
評価(vivino/専門誌) | 4.35/94.4 (過去4ヴィンテージ平均) |
アメリカでもあまり流通していないですが日本でも2018年ヴィンテージありました
レイミー(Ramey)
【ワイナリーについて】
デビッド・ラミーと妻のカーラによって1996年に設立されたワイナリー。デビッドはカリフォルニアワインの製造に革命をもたらした人物のひとりとして有名。
USデーヴィスの大学院を卒業後、シャトーペトリュスで経験をつみ、カリフォルニアではマタンザスクリーク、チョークヒル、ドミナスエステートやラッドなどでもワインメーカーをつとめた。熟成過程でのアロマの変化に関する論文は今でも熟成方法を理解するため使われている。
他にも全クラスター圧搾、天然酵母、マロラティック発酵、等、現在のカリフォルニアのシャルドネの製造方法の基礎を形作った。土壌、畑、テロワールとデビッドの情熱によって作られたワイン。
ワイン名 | ロシアンリバー・シャルドネ(Russian River Chardonnay) |
ブドウ品種 | シャルドネ |
生産地(2018) | ロシアンリバー(56% Westside Farms, 24% Dutton, 12% Kilcullen, 4% Woolsey Road, 4% Rochioli Allen) |
ワインメーカーノート(2018) | 涼しい場所で、1978年から2006年の間に植えられたゴールドリッジロームなどの活力の低い土壌。USデーヴィス、ウェンテ、ディシジョンセレクションのクローン。 深みのある味わい、仕上げの長さ、芳香の複雑さ、そして豊かさと繊細さの絶妙なバランスを示しています。通常、気候は涼しく、土壌の活力は低く、優雅でありながら活気のあるワイン。 ABV14.5%、新樽15%フレンチオーク12カ月熟成 |
ワイナリー価格 | $42 |
評価(vivino/専門誌) | 4.2/92.5 (過去4ヴィンテージ平均)、 |
6,000円台
デュモル(DuMOL)
【ワイナリーについて】
1996年に設立されたワイナリー。ロシアンリバーの最南西部にある自社のブドウ畑、冷涼な気候の契約畑から主にピノノワール、シャルドネの生産を行う。
小ロットだがカベルネソーヴィニヨンやシラーも生産。メーリングリストとレストランへの販売がメイン。99年から参画しているパートナーのアンディ・スミスはカリフォルニアでも非常に評価の高いワインメーカーのひとり。
土壌の種類、微気候、成熟度、等の栽培とワイン製造がシームレスな連続体であるという哲学。専門家からの評価も非常に高い。
ワイン名 | ウェスターリーチ・シャルドネ(Wester Reach Chardonnay) |
ブドウ品種 | シャルドネ |
生産地(2019) | ロシアンリバー/30% DUMOL O’CONNELL ESTATE VINEYARD, 22% DUTTON RANCH MORELLI LANE VINEYARD, 16% DUMOL FLAX ESTATE, 16% CHARLES HEINTZ VINEYARD 16% RITCHIE VINEYARD |
ワインメーカーノート(2019) | 白桃、タンジェリン、結晶化した生姜、ヘーゼルナッツなど、スティールなミネラルのフレッシュさのエッジに支えられた豊かなアロマ。核果と深い柑橘系のオイルが、幅が広く、層状で、複雑なニュアンスに満ちた味わいを支配。ピリッとしたレモンカードとグレープフルーツのノートがフレッシュな酸味と組み合わさり、長く活気のあるフィニッシュにエネルギーと集中力をもたらす。2021年夏から2025年が飲み頃。 |
実勢価格 | $60 |
評価(vivino/専門誌) | 4.35/94.4 (過去4ヴィンテージ平均) |
パッツ・アンド・ホール(Patz & Hall)
【ワイナリーについて】
1989年にジェームス・ホール、アン・モーゼス、ヘザー・パッツ、ドナルド・パッツ4人によって設立。
ソノマ、ナパ、メドシーノ、モントレーの厳選されたブドウ畑からシャルドネとピノノワールを生産。30年以上にわたってカリフォルニアで最高の家族経営のブドウ畑を探し長期的な関係を構築。単一畑のワインづくりへのこだわり。
製造はワインメーカーのジェームス・ホールによって設計されたソノマにある最先端のワイナリーですべておこなわれる。早朝の手摘み、畑とワイナリーの両方での選別、ブドウ畑の繊細さ、深さ、複雑さを強調するための一貫したワインづくりのアプローチ。
ワイン名 | ダットンランチ・シャルドネ(Dutton Ranch Chardonnay) |
ブドウ品種 | シャルドネ |
生産地(2017) | ロシアンリバー |
ワインメーカーノート(2018) | トーストしたアーモンドと生姜、グアバ、クレームブリュレのアロマ。タフィーブラウンシュガー。 密度が高く、フルボディで、心地よくサクサクして食欲をそそる青リンゴのノート。 ドライアプリコット、タンジェリンのフレーバーとトーステッドオークのほのかな香りが溶け合う味わい。ソノマカウンティで最も古いシャルドネのつるからつくられた魅力と複雑さを捉えた、素晴らしく熟成に値するワイン。 ABV14.2%、新樽35%フレンチオーク |
ワイナリー価格 | $44 |
評価(vivino/専門誌) | 4.13/93.1 (過去4ヴィンテージ平均) |
2017ヴィンテージ、7,000円台
コスタ・ブラウン(Kosta Browne)
【ワイナリーについて】
1997年に当時レストランで働いていたダン・コスタとマイケル・ブラウンの二人が始めたワインメーカー。
高い評価を得たことと2000年代のピノノワールブームの影響もありメーリングリストは長蛇の列でなかなか手に入らないほどの人気に。
ロシアンリバーを中心にカリフォルニアの優良な契約畑、自社畑からのブドウと高い醸造技術により今では世界最高レベルのピノノワールとシャルドネで知られるまでに成長。
2018年にダックホーンに売却され現在では同社の傘下として品質を維持しつつより幅広くレストランを中心に流通している。
ワイン名 | ワンシックスティーン・シャルドネ(One Sixteen Chardonnay) |
ブドウ品種 | シャルドネ |
生産地(2018) | エステート(シャンプーヴィンヤード(90%)、マッハワンヴィンヤード(10%)) |
ワインメーカーノート/評論家コメント(2019) | マルメロ、青リンゴ、洋ナシ、柿のゴージャスなメランジュ、トーストと繊細なオークの香りがバランスをとっている。味わいは、バランスの取れた豊かさと明るい酸味を持つ純粋なシャルドネの特徴をあらわす。 ミディアムゴールドの色調と、トーストしたブリオッシュ、ハニーサックル、白い花、トーストしたアーモンドのタッチが混ざった、ハニーレモンと果樹園のフルーツのさわやかで活気のあるノーズを示す。これらはすべて味わいに引き継がれ、ミディアムボディで、明るくて統合された酸味があり、クリーンで信じられないほど上品で長い余韻。1年から3年の熟成のあと10年間は楽しめる。ジェブ・ダナック、96ポイント ABV13.9% |
実勢価格 | $85 |
評価(vivino/専門誌) | 4.4/93.8 (過去4ヴィンテージ平均) |
2017ヴィンテージが1万円台
ウェイファーラー(Wayfarer)
【ワイナリーについて】
1986年にナパバレーで設立されボルドーブレンドのトップブランドとして知られるパルメイヤー(Pahlmeyer)の創設者ジェイソン・パルメイヤーがブルゴーニュ品種に魅了されつくったワイナリー。
98年にヘレン・ターリーの紹介でソノマコースト内のフォートロス・シービューにある小さな土地を購入。2002年に完成しパルメイヤーのもとでロシアンリバーの畑のものとブレンドされリリース。
2014年からウェイファーラーとして独立してリリースされる。比較的新しいワイナリーだがソノマの中でも評価の高いシャルドネ、ピノノワールのつくり手としての地位を獲得している。
ワイン名 | シャルドネ(Chardonnay) |
ブドウ品種 | シャルドネ |
生産地(2018) | フォートロス・シービュー/ エステート(シャンプーヴィンヤード(90%)、マッハワンヴィンヤード(10%)) |
ワインメーカーノート(2019) | スタージャスミン、白桃、レモンの皮、メレンゲの香りが、ローストアーモンド、ココナッツ、ベーキングスパイスとともにグラスから浮かび上がる。豊かさで、優雅で、繊細なワイン。濃厚な味わいは、フレッシュな酸味と塩分と美しくバランスが取れている。エレガントな白亜質のテクスチャーがフィニッシュに残り、大きな熟成の可能性を示す。 ABV13.9%、新樽63%フレンチオーク15カ月熟成 |
ワイナリー価格 | $90 |
評価(vivino/専門誌) | 4.4/94.9 (過去4ヴィンテージ平均)、これまでRP100ポイントを5回獲得 |
日本でも入手可能、1万円台前半。
まとめ
ソノマを代表するシャルドネのワイナリーとそのワイン10選についてまとめます。$200を超えるようなカルトワインは世界的にも評価が高く入手困難なものが多いですがチャンスがあれば一度は飲んでみたい。
$100以下のものは、人気、評価の高いものの中から選びました。いずれも高価格なものですが、$20以下のシャルドネでも非常に品質の高いものもあるので機会があれば紹介したいと思います。
ワイナリー/銘柄 | 価格 | vivino | 専門誌 | おすすめポイント |
オーベル/ローレンヴィンヤード・シャルドネ | $250 | 4/75 | 98.5 | RP4年連続100ポイント、評価、人気ともにカリフォルニアを代表するシャルドネ |
マーカッシン/エステイト・シャルドネ | $600-800 | 4.6 | 97.8 | 伝説のワインメーカーであるヘレンターリーがつくるカルトワイン |
ピータ・マイケル/キュベ・インディジェン・シャルドネ | $250-350 | 4.8 | 97.5 | ソノマの頂点にたつワイナリーがつくるシャルドネ |
キスラー/ヴァインヒル・シャルドネ | $150 | 4.5 | 95.3 | ブルゴーニュのグランクリュを凌駕するといわれるカリフォルニア産シャルドネのパイオニア |
ハートフォード/フォグダンスヴィンヤード・シャルドネ | $65 | 4.35 | 94.4 | 単一畑、少量生産の高品質なシャルドネで比較的リーズナブル |
ラミー/ロシアンリバー・シャルドネ | $42 | 4.2 | 92.5 | カリフォルニアで最も尊敬されるワインメーカーによるロシアンリバーのエントリー |
デュモル/ウェスターリーチ・シャルドネ | $60 | 4.35 | 94.4 | カリスマワインメーカーによるロシアンリバーのエントリー、この価格帯で最高評価のシャルドネ |
パッツ・アンド・ホール/ダットンランチ・シャルドネ | $44 | 4.13 | 93.1 | カリフォルニアにおけるネゴシアンスタイルの先駆けによるエントリーモデルのシャルドネ |
コスタ・ブラウン/ワンシックスティーン・シャルドネ | $85 | 4.4 | 93.8 | ピノノワールで大人気のコスタ・ブラウンによるシャルドネ |
ウェイファーラー/シャルドネ | $90 | 4.4 | 94.9 | パルメイヤーのブルゴーニュ産ワインのブランド、近年注目されているワイナリー |
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