【おすすめアメリカワイン】神の雫に登場するワイン20銘柄

2004年～14年まで連載された人気の漫画「神の雫」

こちらの記事ではその「神の雫」の本編に登場するアメリカワインを全20銘柄紹介（そのうち19銘柄がカリフォルニアワイン）します。

漫画でのコメントや登場人物による独特の表現と実際のワインの最新ヴィンテージの情報や造り手やプロの評論家のコメントなどと比較したり、チャンスがあれば実際に飲んでみると面白いと思います。

「神の雫」はアメリカでも知名度はあり、ワイナリーなどでこちらが日本人だと分かると「神の雫」に登場したことを教えてくれたり、実際の漫画を見せてくれたりということもあります。

神の雫に登場するアメリカワイン

オーパス・ワン(00年/04年)

カリフォルニアワインで最も有名な高級ワイン「オーパス・ワン」1巻と22巻に登場。

しなやかでエレガント「ムートン」のようにときにしかめ面なワインとは正反対にまだ硬いはずの04年でさえちゃんと微笑みを返してくれる

そう確かに美味しい
でも我々はこの微笑みが心からの微笑みなのかどうか見極めなければならない

本当の微笑みはやはり一定の熟成を経てからようやく見せてくれるものだ
ただ早く飲んでもよくできた作り笑いを返してくれるワインであることは間違いない

2004ヴィンテージ、神の雫22巻#14　遠峯一青

生産者	オーパス・ワン・ワイナリー
ワイン名	オーパス・ワン
ブドウ品種	カベルネ・ソーヴィニョン、プティ・ヴェルド、メルロー、カベルネ・フラン、マルベック
産地	ナパバレー
評価	2018:JS99, RP98,JD97,D95,WS94 2017:D96,RP95,JS95 2016:JS99,RP98,D98 Vivino:4.6(平均)
価格	ワイナリー価格$445

オーパスワン2018は、ブラックベリー、カシス、ブラックチェリーの豊かな香りから、上品なスミレ、白胡椒、そしてバラの花びらへと続き、とても魅力的な芳香を放ちます。新鮮で瑞々しい黒果実の味わいがしなやかに幾層にも重なり、オレンジの皮、甘草、ダークチョコレートのニュアンスがアクセントとして感じられます。美しくバランスのとれた滑らかでやわらかなタンニンは、フレッシュな酸味と相まってソフトでクリーミーな感触をもたらし、その味わいは引き続き長い余韻となって広がります。

2018ヴィンテージ、ワインメーカーノート

日本でも5万円台前半から。

漫画に登場のだと、2004年が7万円台でありました。

バッチオ・ディヴィーノ(00年)

ナパ・ヴァレーでカベルネ・ソーヴィニョンとイタリア原産のサンジョベーゼのブレンドを造る1993年設立の家族経営のワイナリー

コーヒーとチョコレートのアロマ、完熟した黒い果実のハーブが混然一体となっている

たとえて言うならば　「気球の旅」自分自身が軽くなったおような感覚でふわりと舞い上がり

そしてゆっくりと広がっていく眼下の光景が次第に変化し時には海を越え違う土地に飛んでいける

そんなワインだよこれは

神の雫9巻#84　神崎雫

生産者	バッチオ・ディヴィーノ(Bacio Divino Cellars)
ワイン名	バッチオ・ディヴィーノ(Bacio Divino)
ブドウ品種	カベルネ・ソーヴィニョン、サンジョベーゼ
産地	ナパバレー
評価	2018:WE94,JS91,JD91 2017:JD90, 2016:RP96,JD93,WE92 Vivino:4.3(平均)
価格	ワイナリー価格$125

プラムとカシスの寛大なアロマが鼻に現れ、濃厚なダークフルーツの下にエレガントに甘いオークの含みがあります。味わいは豊かでフルボディで、酸味はしなやかで、上質なタンニンは長期のセラーリングの見通しを可能にするはずです。

2018ヴィンテージ、ワインメーカーノート

リッジ・ジンファンデル・エッセンス(01年)

カリフォルニアを代表するボルドーブレンド「モンテ・ベロ」の造り手であるリッジ。そのリッジが力を入れている品種「ジンファンデル」

あったかさのある濃厚な甘み、なんていうか優しい

神の雫15巻#141、神崎雫

生産者	リッジ(Ridge Vineyards)
ワイン名	リットンスプリングス(Lytton Springs)*
ブドウ品種	ジンファンデル、プティシラー、カリニャン、マタロ
産地	ソノマカウンティ/ドライクリーク/リットンスプリングス
評価	2019:JD95, WS94 2018:RP96,WE96 2017: TP95,RP91 Vivino:4.2(平均)
価格	ワイナリー価格$45

*現在リリースされているリッジのジンファンデルで漫画に登場するものはないため、リッジを代表するジンファンデル主体のワインを選びました。

コショウの魅力的な香りとラズベリー。 プラム、ブラックベリー、ココアの層状の味わいで、チョークのようなタンニンと余韻の長い後味があります。

2019ヴィンテージ、ワインメーカーノート

2017年のリットンスプリングス、8,000円台。

もうひとつ、2017年のカイザーヴィル。どちらもリッジを代表するジンファンデル主体のワインでカリフォルニアのジンファンデルの中でもトップクラスのもの。

ブルックス・リースリング(04年)　※こちらは唯一のオレゴンワイン

オレゴン州のウィラメットバレーにあるワイナリー。ウィラメットバレーはピノノワールの世界的な銘醸地として近年注目されるが、その冷涼な気候からリースリングもレベルが高い。

カモミールや西洋菩提樹、そしてジャスミンの香り

神の雫16巻#156　遠峯一青

生産者	Brocks
ワイン名	ブロックス・エステート・リースリング(Brocks Estate Riesling)*
ブドウ品種	リースリング
産地	オレゴン州/ウィラメットバレー/エオラ・アミティ・ヒルズ/ブルックス
評価	2019:WE92 Vivino:4.1(平均)
価格	ワイナリー価格$34

*漫画に登場するのはよりエステートではなくより広いAVAのウィラメットバレーのもの。現在リリースがなかったためこちらを紹介。

オランダカイウ、ヒメタチバナ、柚子の鮮やかな香りとミネラル感のある、明るくドライなリースリング。

エオラ・アミティ・ヒルズにある私たち自身のブルックス・エステートのブドウ園からのリースリングブドウで構成されています。ブドウの木は1974年から1976年の間に火山玄武岩土壌に植えられました。BrooksEstateVineyardはバイオダイナミック農法で栽培されています。

2019ヴィンテージ、ワインメーカーノート

日本でも3,000以下と比較的お手頃。

ハーラン・エステート(94年)　

カリフォルニアを代表するカルトワインメーリングリストは数年待ち。ナパ・ヴァレーの中心地オークヴィルにあるワイナリー。

濃厚で甘口で飛び抜けた凝縮間があるいわゆる「パーカー氏好み」の味わいで特にこの94年はパーカー氏が100点をつけたこともあって市価では15万円はくだらない

神の雫18巻#172　高杉

少量生産で非常に高い価格で取引されるいわゆる”カルトワイン”のひとつ「ハーラン・エステート」

神の雫22巻#214　遠峯一青とローランの会話

生産者	ハーラン・エステート(Harlan Estate)
ワイン名	ハーラン・エステート(Harlan Estate)
ブドウ品種	カベルネ・ソーヴィニョン
生産地	ナパバレー/オークヴィル
評価	2017:RP97,WS97,JS97,JD97 2016:RP100,JS100 2015:RP100,JS100 Vivino:4.7(平均)
価格	実勢価格$1,500

深みのあるガーネットパープルカラーの2016年ハーランエステートは、グラスから充電され、大胆で豪華なブラックベリーパイ、温かみのあるカシス、ブルーベリーは、シガーボックス、インドのスパイス、砕いた岩、林床のヒントに加えて、ラベンダーとブラックティーの香りを備える。

ミディアムからフルボディの味わいは、レンガ造りの家のように造られており、非常に熟した粒子の粗いタンニンとフレッシュな味わいの実線が、風味豊かで土にインスパイアされた概念の層を支え、余韻の長いミネラルの香りで終わります。

印象的な構造、信じられないほどのニュアンス、そしてこの潜在的な緊張感をすべて備えたこの真っ赤な美しさは、60年以上続く可能性があります。

2016ヴィンテージ、ロバートパーカーのワインアドヴォケイト、100ポイント

最近のRP100、2015年ヴィンテージで17万円台

同じくRP100の2016年ヴィンテージは22万円台

最新の2018も22万円

フロッグス・リープ・カベルネ・ソーヴィニヨン・ナパ・ヴァレー(99年)

カリフォルニアでもいち早く有機栽培を取り入れたテロワールを重視したワイン造りをおこないワイナリー。

無骨で飾り気のないワインはいつの間にか評判を呼び世界中にファンを持つ素晴らしい作品として評価されていったんじゃ

神の雫21巻#209　ロベール

生産者	フロッグス・リープ(Frog’s Leap)
ワイン名	エステート・カベルネ・ソーヴィニョン(Estate Grown Cabernet Sauvignon)
ブドウ品種	カベルネ・ソーヴィニョン
産地	ナパバレー
評価	2018:D93,JS92 2017:V95,W&S90 2016:D92 Vivino:4.1(平均)
価格	ワイナリー価格$65

2018年のカベルネ・ソーヴィニヨンは、ブラックカラントの果実の香り、土の根底にあるヒント、そしてラザフォード・カベルネに古典的なほこりっぽい特徴を示しています。

味わいは、このワインを若くして親しみやすいものにする、明るい酸味とよく溶け込んだタンニンを提供。その特徴はまた、美しい熟成の可能性を示唆しています。

2018ヴィンテージ、ワインメーカーノート

2018ヴィンテージで9,000円台。

コングスガード・シャルドネ・ザ・ジャッジ(04年)　

カリフォルニアを代表する最高級シャルドネの造り手がコングスガード。その中でも自社畑から選び抜かれたブドウだけで作られたのが「ザ・ジャッジ」

仄香：最初の1本は「コングスガード・シャルドネ・”ザ・ジャッジ”」04年でしょう

一青：ええカリフォルニアで最も人気のあるシャルドネのひとつです

神の雫22巻#210　遠峯仄香と遠峯一青とのやりとり

生産者	コングスガード(Kongsgaard)
ワイン名	ザ・ジャッジ(The Judge)
ブドウ品種	シャルドネ
産地	ナパバレー
評価	2016:RP100 2015:RP100 2014:RP98 Vivino:4.6(平均)
価格	実勢価格$400

ライムの葉、ゆず、絞りたてのレモンの概念を少し控えめに開き、蜂蜜の白桃とクレームブリュレのノートに続いて、砕いた岩、レモングラス、プラリネに加えて桃の花の房が続きます。

素晴らしく豊かで非常に多くの層を備えたフルボディのクラシックなジャッジの味わいは、魅惑的な絹のようなテクスチャーと、非常に長く、ミネラルとスパイスがかったフィニッシュ。

2016ヴィンテージ、ロバートパーカーのワインアドヴォケイト、100ポイント

2014年ヴィンテージで15万円弱。

マーカッシン・ピノ・ノワール(96年)　

カリフォルニアで数多くの一流ワイナリーのコンサルタントをしてきたヘレン・ターリーが夫と設立した彼女自身のブティックワイナリー

仄香：とてもハンサムなワインだわ。でも夫としてはどうかしらね。女はねたまには思い悩み泣き崩れ救いを求めてしがみつくような男の姿を見てみたいと思うものなのよ。男だってそうでしょう？

一青：さぁ、しかしこのワインはとても美味しいそれは事実です

神の雫22巻#210　遠峯仄香と遠峯一青とのやりとり

生産者	マーカッシン(Marcassin)
ワイン名	ピノノワール(Pinot Noir)
ブドウ品種	ピノノワール(Pinot Noir)
産地	ソノマカウンティ/ソノマコースト/マーカッシン
評価	2014:RP97,WS95 2013:RP94,JD94 2012:RP97 Vivino:4.6(平均)
価格	実勢価格$500

2014年はソノマコーストのピノノワールにとって素晴らしいヴィンテージでした。

2014年のピノノワールマルカシンヴィンヤードは、ブラウンシュガー、甘いブラックカラントとブラックチェリーの果実、林床、空気のような花のニュアンス、見事な豊かさ、そして多層のノートを展示しています。

超高層ビルのような中味とフィニッシュ。これはしなやかですが、深く、豊かで象徴的です。今後15年ほどかけて飲んでください。

2014ヴィンテージ、ロバートパーカーのワインアドヴォケイト、97ポイント

2012年ヴィンテージ、6万円ちょっと。

2014年ヴィンテージも同じく６万円ちょっと。

ヘス・コレクション・ザ・ライオン(04年)　

ナパ・ヴァレーを代表するワイナリー。山岳地帯にあり冷涼な気候と火山性土壌から複雑でエレガントかつ長期熟成に向くワイン。その頂点が「ザ・ライオン」

おお・・・素晴らしいわ

カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニョンらしい力強さと近づきやすさを持ちながら古木であるが故に深遠な複雑さと静かなエレガンスを兼ね備えている。

神の雫22巻#210　遠峯仄香

生産者	ヘス(Hess Persson Estate)
ワイン名	ザ・ライオン(The Lion)
ブドウ品種	カベルネ・ソーヴィニョン、マルベック
産地	ナパバレー/マウント・ヴィーダー
評価	2018:JS95,WS94 2016:RP97,WS94,WE92 2015:WE93 Vivino:4.5(平均)
価格	ワイナリー価格$200

ザ・ライオンカベルネソーヴィニヨンは一貫して、風味と食感の両方で並外れた洗練されたヴィーダー山の果実の雄弁な表現を示しています。

カシスとブラックベリーのリッチでおいしいノートがエレガントに構成されたワインを発表するので、このヴィンテージは再び傑出していることがわかります。

味わいには、しなやかなブラックチェリーとプラムの濃縮された層がダークチョコレートとエスプレッソの要素と結婚します。このワインは、口いっぱいに広がるタンニンによって支えられており、オークの影響が優雅に統合され、長く満足のいくフィニッシュに微妙な甘いバニラの香りが特徴です。

2018ヴィンテージ、ワインメーカーノート

2015年ヴィンテージ、3万円台。

ドミナス(94年)　

ペトリュスのオーナー「クリスチャン・ムニエック」が手掛けるナバ・ヴァレーを代表する極上ボルドーブレンド

神崎雫：これはー写実写真だ

大鷹の優雅さと力強さそして舞う空の雄大さを見下ろす森の香りまでも写実的に描き切っている見事なアートワークだよこのワインは

本間長介：これは「ドミナス」　カリフォルニアのグレート・ヴィンテージと言われる94年

ナパ・ヴァレーを代表する傑作ワインのひとつであり銘酒「ペトリュス」のオーナーとして知られるクリスチャン・ムニエックス氏が手掛けた逸品だ

カベルネ・ソーヴィニョンとカベルネ・フランやメルローなどが醸し出すその複雑で高貴な味わいはカリフォルニアで誕生した”メドック格付け”のワインと言ってもいいだろう。

神の雫22巻#212　神崎雫と本間長介のやりとり

生産者	ドミナス・エステート(Dominus Estate)
ワイン名	ドミナス(Dominus)
ブドウ品種	カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド
産地	ナパバレー/ヨントビル/ナパヌーク
評価	2018:JD100,JS100,RP99,WS97 20187V97,RP97,JS97 2016:RP100,JD98 Vivino:4.5(平均)
価格	実勢価格$400

ドミナスエステートは、ボルドーのプロデューサーであるクリスチャンムエックスの所有物です。マヤカマスの麓に位置する歴史的なナパヌークヴィンヤードブドウ園は、1838年に植えられ、クリスチャンムエックスの管理下で進化を続けています。

敷地内のボルドー品種は、サンパブロ湾からの涼しいそよ風によって気温が緩和されるヨントビルの微気候の恩恵を受けています。独特に洗練された特別なテロワールがワインを表現。

完璧にバランスの取れたドミナス2018は、甘い青い果実、ジャスミン、カルダモン、プラムとキャラメルの層のアロマで味覚に焦点を合わせ続けます。ワインはリフトと加速で非常に長く終わります。

2018ヴィンテージ、ワインメーカーノート

RP100の2015年は45,000円台

RP100の2016年は43,000円台

RP99の2018年は52,000円台

キスラー・キュヴェ・キャスリーン

ソノマカウンティの南ソノマヴァレーにあるカリフォルニアを代表するシャルドネの造り手。

「キスラー」は非常時高い評価を受けている

なかでも特に「キュヴェ・キャスリーン」は私も好きなワインのひとつだ

神の雫22巻#213　遠峯一青

生産者	キスラー(Kistler Vineyards)
ワイン名	キュヴェ・キャスリーン(Cuvée Cathleen)
ブドウ品種	シャルドネ
産地	ソノマカウンティ/ソノマヴァレー/キスラー
評価	2018:JD100,RP97,WS96 2017:JD97,RP96,D96 2016:RP98,CG91 Vivino:4.5(平均)
価格	実勢価格$200

2018年のシャルドネキュヴェキャスリーンはゆっくりと香りが開き、トースト、ヨード、フリントが始まり、アップルパイ、マルメロペースト、ハニカム、ヘーゼルナッツ、ペストリー、そして花のニュアンスの負荷に満ちた香りに包まれます。

ミディアムボディで、口の中で爆発し、非常にシルキーで、考えられるよりも多くのフレーバーが詰まっています。

余韻が長く、ピリッとした酸味と岩のようなミネラルによってリフレッシュされ、絶えず発達するフレーバーで非常に長く終わります。

2018ヴィンテージ、ロバートパーカーのワインアドヴォケイト、97+

近年で一番高いスコアの2014年、RP99は44,000円台。

クロ・ペガス・ミツコズ・ヴィンヤード・シャルドネ(07年)　

日本人の妻の名前がつけられた畑。冷涼な気候からブルゴーニュ品種の栽培が多いナバ・ヴァレーの南ロスカーネロスのワイナリー。

わぁ美味しい！

余韻も長いし柑橘の芳香と甘さの強い濃厚な果実味が上手く酸にくるまれている

神の雫22巻#213　ローラン

生産者	クロ・ぺガス(Clos Pegase)
ワイン名	ミツコズ・シャルドネ
ブドウ品種	シャルドネ
産地	ナパバレー/ロスカーネロス/ミツコヴィンヤード
評価	2018:TP93,JS92,RP92 Vivino3.9(平均)
価格	ワイナリー価格$32

クリアなレモンイエロー。

ピーチ、メロン、カットストロー、ベイカースパイスの先行アロマ。

口に含むとスムーズな味わいで、核果、マスクメロン、洋ナシのフレーバーと、ブリオッシュとトーストしたココナッツの微妙な香りが感じられます。

酸は明るく、ワインのバランスを快適に保ちます。

2018ヴィンテージ、ワインメーカーノート

こちらの日本でも比較的お手頃の3,000円台

エチュード・ピノ・ノワール(00年)

ロスカーネロスを代表するピノノワールの生産者

タンニンは強いのに甘い・・・・

少し東洋・・・と言っても南の方ね
東南アジアのニュアンスがあって明らかに陽性だわ

神の雫22巻#210　ローラン

生産者	エチュード(Etude)
ワイン名	エステート・ピノノワール
ブドウ品種	ピノノワール
産地	ソノマカウンティ/ロスカーネロス/グレースブノイストランチ
評価	2018:JS94,WE90 2016:JS93,RP90,JD90 Vivino:4.2
価格	ワイナリー価格$47

鮮やかなルビーレッド、ガーネットカラー、赤いベリー、ブラックチェリー、フレッシュストロベリーのアロマ、スギ、ピンクペッパーコーン、砕いた茶葉の土とスパイスのノート、ナツメグ、シナモン、クローブの茶色のベーキングスパイスノート。

リッチで丸みがあり、シルキーで明るい酸味と長くてきめの細かいタンニンがあり、複雑なフレーバーの層をさらに発達させるために、少し熟成する機会を示唆しています。

2018ヴィンテージ、ワインメーカーノート

6,000円台。現行ヴィンテージとのことだが一応確認した方が良いかも。

スタッグス・リープ・カスク23(04年)

「パリスの審判」で1位を獲得したワイナリー。受賞した当時の畑のワインはS.L.V、カスク23そのS.L.Vともう一つの自社畑フェイのブレンド。

ローラン：お美味しい！濃厚で説得力があってそのくせしなやかでもあるわ！！これは若いワインなの？

遠峯：もちろん「スタッグスリープ・カスク23」04年
カリフォルニアにとって優秀なヴィンテージの作品でありナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニョンらしく若いうちから味わいに素直に入っていけるワインだ

開けてすぐサーヴするという条件ならば
メドックの格付けワインでもこのワインに勝てるものは少ないだろう

神の雫22巻#213　ローランと遠峯一青とのやりとり

生産者	スタッグスリープ・ワイン・セラーズ(Stag’s Leap Wine Cellars)
ワイン名	カスク23(CASK23)
ブドウ品種	カベルネ・ソーヴィニョン
産地	ナパバレー/スタッグスリープ/SLV・フェイ
評価	2018:RP95-97,WS95 2017:RP95,W&S95,JS95 2016:RP98,D95,JS95 Vivino:4.6(平均)
価格	ワイナリー価格$305

FAYブドウ園の特徴的な香水ノートとSLVの構造とダークフルーツを組み合わせたものです。

ダークフルーツ、スグリ、イチジクの複雑で表現力豊かなアロマとヒントで始まります。

フローラルスパイス、サンダルウッド、ウェットストーンの。ワイナリーのクラシックな「ピーコックテール」が口の中で広がり、後味とフィニッシュが長引く、活気に満ちた味わいと食感が特徴です。

2018ヴィンテージ、ロバートパーカーのワインアドヴォケイト、95-97ポイント

2017ヴィンテージ

スクリーミング・イーグル(04年)

ローラン：突出していてエレガントでそれでいてスケール感も莫大ね
今日このワイントレイルで飲んだ中では「スタッグスリープ」と並ぶ素晴らしいワインだわ

遠峯：そうかもしれない　ただし値段は数十倍
これは「スクリーミング・イーグル」　アメリカのカルトワインの中でも最も高価な作品のひとつだ

神の雫22巻#214　ローランと遠峯一青とのやりとり

生産者	スクリーミングイーグル(Screaming Eagle)
ワイン名	スクリーミングイーグル(Screaming Eagle)
ブドウ品種	カベルネソーヴィニオン
産地	ナパバレー/オークヴィル
評価	2019:V100,JS99,JD98 2018:RP100 2017:WS96 Vivino4.7(平均)
価格	実勢価格$4,000

ミディアムからディープガーネットパープルカラーの2018スクリーミングイーグルは、熟したブラックベリー、ブラックチェリー、新鮮な赤と黒のスグリの鮮やかな概念に加えて、甘草、砂糖漬けのスミレ、杉の胸とクローブオイルの魅力的なタッチでガラスから舞い上がります海のスプレー。

ミディアムボディで驚異的なエレガンスを備えた味わいは、きめの細かいテクスチャーでありながら、非常に張り詰めたバックボーンと絶妙なニットの酸味を備えたレンガ造りの家のように建てられています。

強烈な黒と赤のフルーツフレーバーは、ミネラルとフローラルの概念の層によってアクセントを付けられ、信じられないほどの長さと深さで終わります。紛れもなく素晴らしい。

2018ヴィンテージ、ロバートパーカーのワインアドヴォケイト、100ポイント

2018年ヴィンテージ、50万円弱

ヘリテイジ・コレクション・カベルネ・ソーヴィニヨン(04年)

「カリフォルニアワインの父」ロバード・モンダヴィ氏のワイナリー。こちらはその中でもリーズナブルなブランドのもの。

遠峯：これは日本で千500円程度で買えるデイリーワインだが　開けてすぐ飲める親しみやすさがあり酸やタンニン果実味のバランスも悪くない

ローラン：本当ね　スケール感や複雑さはないけれど　樽からくるバニラの香りや果実の甘味がとてもわかりやすい

神の雫22巻#214　遠峯一青とローランとのやりとり

生産者	ロバートモンダヴィ・プライベートセレクション
ワイン名	カベルネ・ソーヴィニョン
ブドウ品種	カベルネ・ソーヴィニョン、マルベック、プティシラー、プティヴェルド
産地	カリフォルニア
評価	Vivino:$3.6
価格	$10

カベルネ・ソーヴィニヨンは、カリフォルニアの涼しい気候の中央海岸のブドウ園からの果実で作られています。そこでは、ゆっくりとした熟成が複雑さと風味の深さを促進します。シラー、カリニャン、マルベック、プティシラー、プチヴェルドのタッチをブレンドしたこのワインは、ブラックチェリー、ブラックベリー、バニラ、トーストオーク、コーヒーの退廃的なアロマを示します。熟したエレガントな、柔らかな赤と黒の果実味と優しいタンニンを備えたこのワインは、アメリカンオークとフレンチオークの組み合わせで熟成されました。

ワインメーカーノート

ケイマス・カベルネ・ソーヴィニヨン・スペシャル・セレクション(00年)

比較的分かりやすい味わいからアメリカで最も人気の高い高級ワインのひとつ。高級レストランでも必ずリストにあるのがケイマス。

ローラン：これも美味しい！！
華やかなのに柔和でふくよか　若いフランスのカベルネ・ソーヴィニョンの乙にすました近づきにくさはまったく感じられないわ

喩えるならフェルメールの名画「牛乳を注ぐ女」
厳かでありながら日々の営みのような親しみやすさを兼ね備えている
柔和で豊潤でファースト・タッチからは想像もつかない奥深さを内包しているワインだと思う

遠峯：例えば5台シャトーの00年などはなだなだ飲み頃に達しない飲み手を選ぶワインだからね
それに比べればこれは実に親しみやすい

ただこのワインも本領を発揮するまでにはそれなりの年月が必要だ
そういう意味ではデリバリー直後に完全な状態になるようなアメリカワインとは一線を画している

神の雫22巻#214　ローランと遠峯一青とのやりとり

生産者	ケイマス(Caymus Vineyards)
ワイン名	スペシャル・セレクション
ブドウ品種	カベルネ・ソーヴィニョン
産地	ナパバレー
評価	2016:WS95, 2015:WS95, 2014:WS91,WE90 Vivino:4.7(平均)
価格	ワイナリー価格$200

毎年、ナパバレーのカベルネソーヴィニヨンの最高の樽を用意して、スペシャルセレクションを制作しています。

非常に繊細でビロードのようなタンニンが特徴で、リリース時や熟成時に楽しめます。しなやかなフレーバーとダークフルーツが凝縮されたストラクチャーのワイン。

スペシャルセレクションは、ワインスペクテイター誌の「ワインオブザイヤー」として2度表彰された世界で唯一のワインです。

2017ヴィンテージ、ワインメーカーノート

２万円以下は現地価格より安いくらい。（Wine-searcherの平均が$206、最安値が$170）

ベリンジャー・ヴィンヤーズ・プライベート・リザーヴ・カベルネ・ソーヴィニヨン　(99年)

ナパ・ヴァレーで最も歴史のあるワイナリー。数多くのワインをラインナップするがその中でも最高級のカベルネ・ソーヴィニョンがこちら。

フルボディで力ず良いタンニンとナパ・ヴァレーのワインのなかでも突出した複雑さのあるミネラル

リッチでカベルネ・ソーヴィニョンとしてはややスパイシー
堂々たる風格のバッファローを思わすワインね

神の雫22巻#214　ローラン

生産者	ベリンジャー(Beringer Vineyards)
ワイン名	プライベート・リザーブ
ブドウ品種	カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、メルロー(2017)
産地	ナパバレー
評価	2018:JS98,JD97,V97 2017:JS98,JD96,WE95,RP94,WS92,W&S91 2016:JS99,JD97,RP95m  2015: JS99,JD97 Vivino:4.4
価格

実質的なバックボーンとストラクチャーを備えた濃い色とリッチなワインは、何年にもわたる慎重なセラーリングの後、この2017年のヴィンテージに報いを与え続けます。

ブラックカラントとブラックベリーの明るいノートと、青々としたジューシーな口当たりで、このワインは若い頃にも非常に親しみやすいものです。

黒い果実の複雑な層とココアパウダー、グラファイト、軽いスモーキーオークのノートがエスプレッソとバニラのノートとよく混ざり合っています。

熟したタンニンはバランスの取れた酸味のあるフルストラクチャーをサポートし、余韻の長いエレガントな後味を残します。

2017ヴィンテージ、

こちらも、現地の平均価格が$168なので16,000円以下はリーズナブル。

ハイツ・マーサズヴィンヤード・カベルネ・ソーヴィニヨン(04年)

ナパ・ヴァレーの伝説的なカベルネ・ソーヴィニョン。「パリスの審判」にも登場。

漆黒の闇を思わす深紫
グラスからはユーカリの葉やミントそして西洋と東洋が入り混じったような不思議な香りが立ち込めている

グラスの外から嗅いだだけではそれが敵意なのか友情なのかすら判然としない
まるで砦の上から立ち上る謎めいた狼煙だ

なかば怖いもの見たさでひと口
口にする

なんという巨大さ
なんという誇り高き人々

そのプライドを守るためなら命をも惜しまぬ激しさ
この台地に根付くマンパワーの原点

このワインこそ誇り高きネイティヴ・アメリカン

神の雫22巻#213　遠峯一青

生産者	ハイツ(Heitz Cellar)
ワイン名	マーサズヴィンヤード・カベルネ・ソーヴィニョン
ブドウ品種	カベルネ・ソーヴィニョン
産地	ナパバレー/オークヴィル/マーサズヴィンヤード
評価	2016: WS95 2015:JS98,D97,W&S96, WS95 2014: WE100,D97,WS96 Vivino:4.5(平均)
価格	ワイナリー価格$300

少しエキゾチックなプラムとブラックベリーのクーリのフレーバーのディスプレイで、ヴィンテージの率直に熟したプロファイルが際立って魅力的で、ダークリコリス、メントール、サッサフラスのノートが通り抜けます。

甘いスパイスのアクセントがフィニッシュを通して輝き、歌われたジュニパーの長引くヒントを明らかにします。ロングフィニッシュは波打つ酸味が特徴です。

2015ヴィンテージ、ワインスペクテータ

2015ヴィンテージが39,000円台。

シネ・クア・ノン　ザ・イノーギュラル・イレブン・コンフェッションズ・シラー

カリフォルニアのカルトワインの代表格。セントラルコーストにあるシラー、グルナッシュのローヌ系を中心にパーカーポイント100点獲得も最多の26回。

このワインは独りでは成し得ない大いなる夢に向かって集いし若き力
孤独な獅子が初めて知る集うことの意味ともに歩む「仲間」だ

「シネ・クア・ノン03年　ザ・イノーギュラル・イレブン・コンフェッションズ・シラー」

毎年エチケットはもちろんボトルのデザインさえも変えてきてワインのテーマも毎年芸術のように変えてくる

同じワインを二度と造らないといわれる天才醸造家

マンフレッド・クランクルが生み出す究極のアメリカン・カルトワイン！

神の雫23巻#225　遠峯一青

生産者	シネ・クア・ノン
ワイン名	ザ・イノーギュラル・イレブン・コンフェッションズ・シラー
ブドウ品種	シラー
産地	サンタバーバラ/サンタリタヒルズ
評価	RP100, V99
価格	$3,000

驚異的な2003年のTheInauguralSyrahは、飲むだけでなく味わうこともできる感動的な体験。

フレンチオークで38ヶ月半熟成され、シラーのクローン＃470、174、エストレラ川とアルバンの畑のセレクションが植えられたイレブンコンフェッションズヴィンヤードから完全に作られました。

この見事なシラーは、春の花、ブルーベリー、ブラックベリー、木炭、甘草、焙煎肉の壮大な花束を誇っています。それは驚くべき強さ、純粋さ、そしてフルボディの力で口蓋に当たります、しかしそれはどういうわけかバレリーナの優雅さで味蕾を横切って踊ることができます。

驚くほど長い間、私はそれを吐き出した60秒後にまだこのワインを味わいました-プロにとってさえ、簡単な仕事ではありません。この雄大なシラーは、Sine Qua Nonにとって現代の遺産であり、彼らが生み出した他の素晴らしいシラーと並んでランク付けされているはずです。

2002年の2つのキュヴェ、Just For The LoveOfItとHeartChoreaなど。これはニュアンスのある複雑なワインですが、2004年のポーカーフェイスはより活気にあふれ、華やかです。

ロバートパーカーのワインアドヴォケイト、100ポイント

同じシリーズの2017ヴィンテージ、100万円強。