カリフォルニアの隠れたワインの名産地「サンタクルーズ・マウンテンズ」、小さなワイナリーが森の中に点在していますが、その中でも最も海に近いワイナリーのひとつ、ボーリガード(Beauregard Vineyards)を訪問してきました。
森の中にあるとても小さなワイナリーですが、ピクニックテーブルもあって森林浴をしながらのんびりテイスティングできる隠れ家的な場所でおすすめです。
ワイナリーについて
サンノゼから約1時間ほどの山の中にある家族経営の小さなワイナリーのボーリガード。ここから車で15分程度のところにあるヘンリーカウェルレッドウッド州立公園にトレッキングした帰りに立ち寄りました。
ボーリガードランチ、コーストグレード、ボールドマウンテンの3つのエステート(自社畑)を持ち、シャルドネ、ピノノワールの他、カベルネソーヴィニヨン、ジンファンデル、等のワインを生産しています。
海に近い山岳地帯で石灰岩をはじめとした特徴のある土壌で厳密にはサンタクルズマウンテンズとは異なるベンローモンドマウンテンAVAの唯一のワイナリー。
現在のワインメーカーであり創業者の息子のライアン・ボールガードはこのユニークな土地の特徴を活かしたワイン作りを行っているとのことでした。
中はこんな感じ、反対側にカウンターや座席などがありゆっくりとテイスティングできる雰囲気。

外はこんな感じのテーブルがいくつかあって家族連れ、食べ物の持ち込みもOKなのでピクニックに最適ですね。


ワイナリーの情報
・ワイナリーのホームページ
・Yelp
テイスティング

5種類のテイスティング、ピノノワールのロゼ、ピノノワール、メリテージ(ボルドーブレンド)、マルベック、ジンファンデルの順。
テイスティング料金は$25で$50の分購入でリファンドという内容。

とてもリーズナブルな価格ですね

外でテイスティングする場合はこういった形で最初から5種類をグラスに注いでくれます。ワインの説明は最初にまとめてカウンターで聞いてから外に行くスタイル。
2020ロストウィークエンドロゼ(Lost Weekend Rose Central Coast)

アルコール度数も11.5%と低いせいかとても軽くて飲みやすいが、ちゃんとピノノワールがフィニッシュで感じられるワイン。冷やして飲むのが良さそう。ワイナリー価格が$20。

夏の暑い日に合いそうなワインでした


これはピノノワールの古典的なロゼであり、以前は失われた週末のサルーンとして知られていた、登録された歴史的なランドマークのテイスティングルームに捧げられています。この建物は、1800年代後半から、カリフォルニア州ボニードゥーンの沿岸山岳コミュニティで前向きなキャラクターを受け入れてきました。
ワインは非常に軽く、辛口で、明るいミネラル感と酸味があります。ガラスの色は淡い銅色で、新鮮なイチゴとラズベリーの香りがします。味わいには、鋭いミネラルとパンチの効いたストロベリーライムエードがすぐに殺到します。仕上がりはすっきりとさわやかです。お気に入りの夏のピクニックフードと一緒に氷冷してお召し上がりください。
ワインメーカノート
2018ピノノワール・コーストグレードヴィンヤード(Pinot Noir Coast Grade Vineyard)

続いてピノノワール。ラズベリーやイチゴの赤いフルーツ、林床、杉、ハーブなどの香り、ミネラルやうまみも感じる味わい。おいしい。アルコール度数も12.5%とカリフォルニアのピノノワールの中ではかなり低い。エレガントなスタイル。
ここの雰囲気にもぴったり合う感じのワインでした。ワイナリー価格が$60。ワインエンスージアストで96ポイントと高評価。


2018年のピノノワールコーストグレードのブドウ園は、バランスがよく、私たち全員が愛するクラシックなサンタクルスマウンテンのアロマで非常に香りがよいです。味わいは、ラズベリー、クランベリー、松葉、林床、そして香ばしいハーブの豊かな果実味で鼻を映すフレーバーでほぼフルボディです。このワインは現在美味しく、発売時および今後3〜10年にわたって飲むのに理想的です。このワインは2024年から2028年の間にピークに達すると予想しています。冷暗所に保管すると、より長く熟成します。今飲む場合はデカンテーションは必要ありませんが、私の意見ではサービング温度が重要です。理想的には、好みに応じて、セラーの温度またはそのすぐ上(55-65F)で大きなブルゴーニュのグラスで提供します。
ワインメーカノート
2017メリテージ(Meritage)

続いてはメリテージ。メルロー主体のボルドーブレンド。メルローらしく熟したフルーツのフレーバーでバランスも良い。価格は$50


2019 シャークフィンレッド(Shark Fin Red)

続いてはマルベック100%のシャークフィンというワイン。ブルーベリー、プルーンなどの青い果実と濃厚な味わい。しっかりとしたタンニンも感じられる。フィニッシュに少しスパイシーな味わい。
ワイナリー価格で$28でした。


2018ジンファンデル・ボーリガードランチ(Zinfandel Beauregard Ranch)

最後はジンファンデル。標高500メートルのボーリガードランチというエステートの畑で作られたブドウということで、ジューシーな味わいの中に酸味があって、海洋性の土壌の影響かミネラルも感じる、長いフィニッシュ。ワイナリー価格が$35でした。


2018 Beauregard Ranch Zinfandelは、これまでに行った中で最も大胆な製品の1つです。抽出、タンニン、アルコール、酸、そして色は大きくて筋肉質です。香りは、新しく耕された大地と一緒に、ベリーを煮込んだ濃厚な甘い香りを提供します。熟したブラックベリー、ナツメヤシ、ベーコンジャムのフレーバーでジューシーで歯ごたえのある味わい。ワインは滑らかなタンニンで長い余韻があります。
ワインメーカーノート
まとめ
サンノゼ方面からだと1時間ほどかかるので他のサンタクルズマウンテンズのワイナリーに比べると少し遠いが森の中にある雰囲気の良いワイナリーでピクニックにも最適。サンタクルズやトレッキングの帰りに立ち寄るのも良いと思います。
こちらのワイナリーを知ったのは、他のワイナリーで飲んだこちらのシャルドネが美味しかったから。残念ながら今回のテイスティングリストにはありませんでしたが、ピノノワールをはじめどのワインもおいしかった。
50ドルでテイスティングをリファンドしてくれるということで、ピノノワールを2本購入。
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