【カリフォルニア/ワイナリー巡り】Bien Nacido & Solomon Hills(ビエンナシド&ソロモンヒルズ)

ワイナリー巡り

サンタバーバラカウンティの中でもピノノワールやシャルドネなどのブルゴーニュ品種の名産地がサンタマリア・バレー。

そのサンタマリアの中でも最も有名で歴史のある畑がビエンナシド&ソロモンヒルズ。ロスオルビスのダウンタウンにあるテイスティングルームに訪問してきました。

ブルゴーニュ品種に加えて、シラー、グレナッシュなどどのワインもとてもレベルが高く非常に満足度の高いテイスティング。

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アクセス

テイスティングルームはロスオルビスのダウンタウンにある。サンタバーバラからは45分程のところ。

このダウンタウンには30近いテイスティングルームがあり、有名なところでは、ブリュワ・クリフトン(Brewer-Clifton)、ベックメン(Beckmen)、ストルプマン(Stolpman)、こちらの地図には載ってないが、テンスレー(Tensley)などがある。

ダウンタウンはのんびりしていて雰囲気も良く時間があればここで何カ所かはしごするのも良さそう。

losolivosca.com

ビエンナシドについては2022年末にはサンタマリアのヴィンヤードにテイスティングルームがオープンするとのこと。

ワイナリーについて

【ビエンナシド&ソロモンヒルズ】

1973年に最初に植えられたサンタマリアAVAにあるサンタバーバラを代表するブドウ畑を持つワイナリー。自社ブランドでのワインを作る一方で有名ワイナリーへのブドウ供給者として重要な役割を果たしてきた。

2つのエステートがあり、ビエンナシドヴィンヤードは、火山性、石灰質を含む岩の多い土壌と涼しい気候、ソロモンヒルズはより海に近いことから海洋由来の砂土壌とさらに冷涼な気候からエレガントなピノノワールになる

公式ホームページはこちら

今回は訪問できなかったけどビエンナシド(Bien Nacido)のブドウ畑はこんな感じ。

biennacidoestate.com

ソロモンヒルズ(Solomon Hills)のブドウ畑はこんな感じ。

biennacidoestate.com

こちらのヴィンヤードの葡萄は95%以上が他のワイナリーへ供給されているとのこと。

有名なところでは、オー・ボン・クリマ(Au Bon Climat)、ポール・ラト(Paul Lato)、などのいわゆるガレージワイナリーから一流ワイナリーになったようなところや、今は自社畑のものがほとんどだが、シネ・クア・ノン(Sine Qua Non)の初期はビエンナシドの葡萄を使用していた。

vivino.com

カリフォルニアを代表するカルトワインのシネ・クア・ノン。カリフォルニアワインでダントツの26回のパーカー100ポイントを獲得。

こちらは、シネ・クア・ノンが1994年に最初のリリースした「Queen of Spades」でビエンナシドのシラーが使われた

テイスティング

テイスティングルームはこんな感じ、テラスでもテイスティング可能

こちらは中、カウンターでワインの説明を詳しく聞きながらテイスティング

早速テイスティング、こちらがリスト

テイスティングは6種類、白が3種類と赤が3種類、こちら以外に、2011、2012のグレナッシュもテイスティングさせてもらったので計8種類。

これで$25はかなりリーズナブルな価格。

2019 Bien Nacido Chardonnay

ビエンナシドのシャルドネ

ライム、グレープフルーツ、レモン、程よい酸味とミネラルと程よいオークの香りも。最初からとても美味しいワイン。

プロの評論家のコメントは以下。

2019年のシャルドネエステートは、1973年に植えられた自家栽培のブドウの木に由来します。

樽で発酵させ、オークで12か月、ステンレスで6か月熟成させました。

黄金の林檎、干し草の乾燥、アーモンドの焙煎の香りがし、味わいは、40%から45%の新しいオークのやさしくピリッとした酸味と光沢のあるスパイスを備えた、広がりのある蜂蜜の果実を持ち、長くエネルギッシュに仕上げます。

ロバート・パーカーのワインアドヴォケイト、94ポイント以上

ワイナリー価格は$45

2019 Solomon Hills Chardonnay

さきほどのビエンナシドのシャルドネよりさらにミネラル、酸味が強くさわやかな印象だけど後味が力強くこちらもとても美味しい。

ワインエンスージアストで96点とかなりの高評価、コメントは以下。

このワインはミネラルを駆使したシャルドネのスタイルであり、このヴィンテージも例外ではありません。

砕いた石灰石、レモン釉薬、ライムの葉、紫蘇の香りが鼻に魅力的です。見事なチョークのようなグリップが口蓋を囲み、ほとんどきらめくエネルギーがレモンの皮、グレープフルーツ、軽いネクタリンのフレーバーを通り抜け、より暖かい塩味のクラッカーのフィニッシュがあります。

ワインエンスージアスト、96ポイント

ワイナリー価格はこちらも$45、同じレベルの他のワイナリーのものより2割ほど安いという印象。

2019 Bien Nacido Viognier

白ワインの最後はヴィオニエ。サーブしてくれた方は夏の暑い日に飲むには良い個人的にも好きなワインとのこと。

フレッシュで爽やかなワインでとても美味しい。刺身や寿司などの日本料理にも合いそう。と言ったらそういう目的で買う人も多いとか。

ヴィオニエのブドウの豊かさと、サンタマリアバレーがもたらす新鮮さのバランスを保つことを目標につくられたワイン。

表現力豊かなスタージャスミン、グアバ、パパイア、香水のノート。

食欲をそそる酸味を保ち、料理との相性の良さが強調されている。

ワインメーカーノート

ワイナリー価格$35

2019 Solomon Hills Pinot Noir

続いてはピノノワール。ビエンナシドとソロモンヒルズの両方のヴィンヤードのピノノワールがありますが今回のテイスティングはソロモンヒルズでした。

赤から青い果実、花の香りに少しスパイスも感じる。エレガントで複雑、バランスの取れた好きなタイプのピノノワール。

評論家のコメントは以下。

2019年のピノノワールソロモンヒルズは少し明るい色で(このブドウ園では一般的です)、45%の新しいフレンチオークで育てられました。

よりスパイシーなハーブの香りと、美しい赤と黒のフルーツ、火薬、フリント、バラの花びら、春の花のアロマとフレーバーを提供します。

美しくテクスチャーがあり、ミディアムからフルボディで、味わいはシームレスです。完璧にバランスの取れた、ゴージャスなワイン。

ジェブ・ダナック、95ポイント

ワイナリー価格は$60

ビエンナシドのピノノワールも試してみたい。

2011/2012 Bien Nacido Grenache

こちらはリスト外から。通常のボトルは既に完売していて、マグナムのみが残っているとのこと。2011と2012のビエンナシドのグレナッシュを頂きました。

見事に熟成していてとても美味しい。2011の方が荒々しい印象でまだ熟成させても良さそう。2012は飲み頃という印象。

グルナッシュは創業以来数回しか作られていないようで2019ヴィンテージが2012以来リリース予定とのこと。楽しみ。

私たちのブドウ園のより涼しく、より露出したセクションの1つから選ばれたグルナッシュは、BLOCK 39Cから来て、毎年均等に熟す完全にアルバンクローングルナッシュです。

ニュートラルな樽で熟成されたスタイルのインスピレーションは、フランスの南ローヌ渓谷の100%グルナッシュワインから来ています。

ローズマリー、ガリーグ、セージブラシのハーブの香りが、甘く浸透するラズベリーのジャム、チェリー、ラベンダーのトローチ、スパイスケーキのフレーバーに囲まれ、印象的な深みと活気を示しています。

このブロックからは、年間約60ケースを作るのに十分な果物しか得られません。

ワインメーカーノート

2016 Bien Nacido Syrah

最後はシラーが2本、ビエンナシドのエステート・シラー。最新のヴィンテージは2018ですが、2016をテイスティング。

ブラックベリーなどのダークフルーツや胡椒などのスパイス、肉。そして最後にダークチョコレートやエスプレッソ。

ヴィオニエとの共発酵により、柔らかく、フローラルなトーンが与えられ、早い段階でも楽しむことが出来るワインにします。

新鮮なスミレ、白コショウ、ブルーベリーパイ、ハーブドプロヴァンスのノート。

2018ヴィンテージ、ワインメーカーノート

2015年のシラービエンナシドヴィンヤードは素晴らしく、グリルした肉、赤と黒のプラム、生のココア、豊かな土壌、スミレとライラックの微妙な概念の香りがガラスから漂っています。味わいはミディアムボディ、サクサク、濃縮されており、甘い果実味、チョークのようなタンニンの美しい核と、長く風味豊かな後味があります。

2015ヴィンテージ、ロバート・パーカーのワインアドヴォケイト、94ポイント

ワイナリー価格$100

2018 Bien Nacido X0 Syrah

最後は同じビエンナシドのシラー

先ほどのシラー同様に黒系の果実、スパイス、肉や革のノートで、フィニッシュのエスプレッソがかなり印象的でとても美味しいワイン。

黒胡椒、アスファルト、焦げた牛肉、ローズマリーのアロマが、このワイルドで複雑な瓶詰めの香りに、紫色の花と熟したニワトコの繊細なタッチと出会う。

エルダーベリーコンポートのローストラムからラベンダーやワイルドタイムまで、同様の要素が口全体に渦巻いています。

ワインエンスージアスト、97ポイント

ワイナリー価格$100

まとめ

全部で8種類もテイスティング。どれもレベルが高く美味しかった。どれもあまり流通していないのでここでしか飲めないようなワインも多く満足度は非常に高い。

2022年末にはワイナリーでのテイスティングルームも新たにオープンするとのことでそちらも楽しみ。

会員は年間6本(2本x3回)でテイスティング無料、20%引きの内容。年間6本というのはとても魅力的なので入ってみることに。

高級ワインにはコルクを抜かずに飲めるコラヴァンがおすすめ!

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