シリコンバレーとモントレー湾の間にある隠れたワイン産地のサンタクルーズ・マウンテンズ。その中でもリッジと並んで有名な「マウントエデン」でテイスティングしてきました。
サンタクルーズ・マウンテンズのワイナリーは、以前はパスポートなども発行されていたこともあり数多く回ってきましたが、マウントエデンに訪問するのは初めて。
急な坂道をグネグネと登らないとたどり着きませんがワイナリーからの景色は最高。ワインもレベルが高く、お気に入りのワイナリーのひとつになりました。
アクセス
シリコンバレーの主要な場所からは30分程度の場所。距離は10-20キロ程度と近いですが、最後の10分ほどはかなり急なグネグネ道を上っていく必要があります。舗装されていない道路なので車が汚れるのは覚悟した方が良さそうです。
この看板からがグネグネ道。看板があるということは全て敷地なんでしょうね。広い。
ワイルドターキーが道路を横断しています。
ワイナリーについて
マウント・エデン(Mount Eden Vineyards)は世界的に有名なカリフォルニアを代表するブティックワイナリーのひとつ。シャルドネ、ピノノワール、カベルネソーヴィニヨンを中心に標高約600ｍで霧の上にある乾燥した土地で栽培されています。
標高が高く、露出した山頂で収穫されるブドウからつくられるワインは酸味のしっかりしたエレガントなスタイルのワインを生み出しています。
シャルドネは1997年の「もうひとつのパリ事件」ですべてのモンラッシェを抑えて堂々の4位に入るなど有名。
ピノノワールは2018年のヘンリー王子とメーガン妃のロイヤルウエディングで選ばれるなど世界からも注目を集めています。
2007年には、マウントエデンから少し下がったサラトガの丘陵地帯にあるドメーヌエデンを取得し別ブランドでワインをリリース、比較的リーズナブルな価格で高品質のワインが高評価。
エステート（自社畑）以外にもセントラルコーストの契約畑のブドウからつくったワインもリリース。
ワイナリーの様子
標高600メートルにあるこじんまりとしているけどとても素敵な雰囲気のワイナリー。
テイスティング用のパティオもいくつかあります。平日の午前中だったのでどこでも選び放題でした。
一番景色が良さそうな奥の席を選びました。
目の前にはブドウ畑とシリコンバレーを見下ろす景色。
テイスティング
こちらがテイスティングリスト。リスト上は4種類ですが、実際はピノノワールが1種類追加されて合計5種類テイスティングさせてもらいました。
価格は35ドルなので比較的リーズナブルな方でしょうか。
リファンド（ワイン購入でテイスティング費用が無料）はありませんでしたが、会員は年間6本購入からでテイスティングは毎回無料なので、気に入れば会員になるもの良いかもしれません。
2018 Mount Eden Estate Bottled Chardonnay
若々しい香りのこのシャルドネは、クチナシの花、ライムの皮、ヘーゼルナッツのニュアンスがあります。味わいには、レモン、オークの持続性、そして興味をそそるミネラル感のある美しい抑制があります。旧世界のスタイルで、このヴィンテージは良いセラーで20年熟成する準備ができています。
ワインメーカーノート
柑橘類の皮のようなちょっとした苦みと程よい酸味、ミネラル感もあってバランスが良くとてもレベルの高いおいしいワイン。
ワイナリー価格は$60、ワインエンスージアスト94ポイントと高評価。
日本でも8,000円台で購入出来そう。
2021 Mount Eden Rose
苺と桃の浮力のある香りのある淡いバラ色の桃。柔らかな赤い果実のフレーバーが豊富で、土のタッチとクリーミーな口当たりで、夏の日にぴったりのワインです。
マウントエデンエステート（20％）とドメーヌエデン（80％）のプロパティでピノノワールブロックから選択された2021年のロゼヴィンテージは 、浸軟の最初の1時間の間にセーニエまたはブレッドオフされます。その後、約7か月間熟成させ、4分の1をステンレス鋼で、残りをニュートラルオークで熟成させました。
ワインメーカーノート
100%ピノノワールのロゼ。さわやかな味わいで暑い日に飲みたいワイン。ワイナリー価格は28ドル。
2020 Domaine Eden Pinot Noir
この若いワインには好きなものがたくさんあります。ミディアムボディで、ラズベリー、アニス、バニラのアロマを示し、クラシックなブルゴーニュの特徴を核にしています。このヴィンテージは酸味が良く、タンニンをサポートし、5年から15年の熟成の可能性があります。
2019年の雨が多かったのは幸運でした。その結果、ブドウの木はほとんどストレスなくよく育ち、作物は平均的な大きさでした。ドメーヌエデンの物件は、カラスが飛ぶようにマウントエデンエステートから約1マイルの距離にありますが、6マイルをドライブするには30分かかります。これは、サンタクルス山脈をほぼ要約したものです。
ワインメーカーノート（2019ヴィンテージ（実際のテイスティングは2020））
赤い果実、林床、土、スパイス、程よい酸味があり複雑でバランスも良い。
ワイナリー価格45ドルとマウントエデンの低価格で高品質を目指して造られたワインとのことですがとても美味しいワイン。208ヴィンテージはワインエンスージアスト93、Vivinoでも平均で4.2と一般の評価も高い。
日本でも5,000円台で手に入る。ヘンリー王子とメーガン妃のロイヤルウエディングの晩餐会で出されたワインなので話題性もありおすすめですね。
2018年ヴィンテージ
2017ヴィンテージ
2018 Mount Eden Estate Pinot Noir
適切なダークルビー色、驚くほどフレッシュでソフトな赤い果実のアロマとカルダモンのほのかな香りがあり、ココア、ブラックベリー、オーク、そしてキラーな深みのある味わいが特徴の、リッチでバランスの取れた味わいです。
2018年の収穫は、完全な熟成条件下で9月初旬に始まりました。複雑さと活気を加えるために、35％のクラスター全体が発酵に含まれていました。ワイン造りに「追加」はありません。彼らは発酵中に固有の酵母を使用します。瓶詰めされたとき、清澄やろ過はなく、あらゆる面で自然なワインを作り出します。
ワインメーカーノート
ワイナリー価格は65ドル、ドメーヌエデンのピノノノワールも美味しかったけど、こちらの方がさらに複雑でバランスが良くエレガントという印象。同時に出してくれたのでブラインドテイスティングもしてみました。
2018年はジェブ・ダナックが95ポイント、17年がロバートパーカーが95ポイントと毎年95ポイントを超える高評価、Vivinoでも平均4.3と一般の評価も高い。
2017年ヴィンテージ、8,000円台で購入可能。
2018 Domaine Eden Carbernet Sauvignon
カシスとローム質の土のバランスの取れたアロマが鼻を囲みます。フレッシュで生き生きとした風味のハーブとブラックベリーが味わいを引き立てます。味わいの深さとフィニッシュの長さが体験を完成させます。もちろん、これは今では楽しいですが、それでも今後10年以上は信じられないほどのボトルであり続けるでしょう。
私たちのドメーヌエデンカベルネは、カリフォルニアのカベルネの世界でユニークです。それは、私たちの大きなアペラシオンの真ん中にある5つの異なるブドウ園のブレンドです。カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、プチ・ヴェルド、マルベックのクラシックなボルドーブレンドに基づいて、すべての品種が天然酵母で個別に発酵され、15ヶ月で最終ブレンドされるまでオークで別々に熟成されます。ロットがブレンドされると、ワインはさらに7ヶ月の樽熟成が見られます。
ワインメーカーノート
フルボディからややミディアムボディに近い印象。ハーブ、ミント、土、複雑でバランスも良い。こちらもマウントエデンのセカンド的な位置づけのカベルネですがとても美味しくてレベルが高い。
2018年はワインアンドスピリッツで93ポイント、2017年はヴィノスで94ポイントと毎年高い評価。Vivinoでも平均4.2と高いポイント。
2016年ヴィンテージが5,000円台。こちらのヴィンテージもロバートパーカー92ポイントと高評価。
今回のリストにはありませんでしたが、マウントエデンのエステート・カベルネ・ソーヴィニョンはリッジのモンテベロと並んでサンタクルーズ・マウンテンズを代表する銘柄ながら、１万円台前半。
まとめ
近くにある有名なワイナリーなのに今回がはじめての訪問。平日の訪問だったためか、とてもゆっくり過ごすことが出来て、丁寧に説明してくれて、サービスも良く満足。
なんといっても景色が良かったので定期的に訪れたいワイナリー。年間6本（春と秋の2回ｘ3本）の購入からメンバーになれるということで、メンバーになることにしました。
2回目の訪問（2022年10月）の際には追加料金を払ってエステートのテイスティングをしましたが、さらにレベルの高いワインを楽しむことができました。
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