カルフォルニアとオレゴンのピノノワールは世界的にもレベルが高いワインが多い。
その中でもコスパの高い、30ドル以下でおすすめのワインを紹介します。
プロと一般消費者のレイティングから15銘柄をピックアップ。
カリフォルニア・オレゴンのピノノワールの価格帯
カリフォルニア、オレゴンのピノノワールの価格はざっくりと以下のように分類できる。
200ドル以上
カルト・アイコンと呼ばれるのがこちらで生産量が限定されたマイクロサイトのもの。
例えば、ソノマカウンティのオーベル(Aubert)やマーカッシン(Marcassin)、ピーターマイケル(Peter Michael)、サンタバーバラだとシースモーク(Sea Smoke)などの入手困難なものはこの価格帯。
ナパバレーの一部のカルトワインほどではないにせよ希少性から価格が高騰しているワイン。
100ドル以上
スーパーラグジュアリーとよばれる超高級ワインで一流ワイナリーの単一畑のものの中でも生産量の少ないものや畑の中でも特定のブロックのものはこの価格帯。
例えば、コスタブラウン(Kosta Browne)、ゴールデンアイ(Golden Eye)、ウェイファー(Wayfarer)、リース(Rhys)、オレゴンでもトップワイナリーのボー・フレール(Beaux Freres)などの最上級銘柄はこの価格帯
50ドル以上
ラグジュアリーと呼ばれる高級ワインで単一畑のものやがメインで、有名なAVA(American Viticultural Areas=ブドウの栽培に影響を与える特定の地理的、気候的特徴を備えた区切り)、ブレンドでも一流の作り手のものはこの価格帯。
有名な単一畑で様々なワイナリーに供給しているのは、ビエンナシド(Bien Nacido)、ソロモンヒルズ(Solomon Hills)、サンフォード(Sanford)、ピソニ(Pisoni)、ハイド(Hyde)、ギャップス・クラウン(Gap’s Crown)、ダットンランチ(Datton)など。また、自社所有のエステートで作っている例えば、ジョセフ・フェルプス(Joseph Phelps)などもこの価格帯。
以下に紹介しているのは、主に50ドル以上のワイン
30ドル以上
ウルトラプレミアムと呼ばれる価格帯で、有名な作り手で単一畑のものをみつけるのは難しく、AVA単位がメインとなる。
有名なAVAでカリフォルニアではアンダーソンバレー(Anderson Valley)、ロシアンリバー(Russian River)、ソノマコースト(Sonoma Coast)、サンタクルズマウンテンズ(Santa Cruz Mountains)、サンタルチアハイランド(Santa Lucia Highlands)、サンタマリア(Santa Maria)、サンタリタ(Santa Rita)
オレゴンだとウィラメットバレー(Willamette Valley)など
20ドル~30ドル
プレミアムと呼ばれる価格帯。今回紹介するワインの価格帯で、この価格帯はあらゆる規模のワイナリーがカウンティ単位もしくはブレンドで出しているケースが多い。AVA(アメリカ)単位のものも探せばある。
カウンティ単位(もしくは広い地域のAVA)だと、メドシーノ(Mendocino)、ソノマカウンティ(Sonoma County)、サンタバーバラ(Santa Barbara)、オレゴン州だと、ウィラメットバレー(Willamette Valley)、など。
価格設定の具体的な例(カレラ(Calera))
では、日本でも有名なCaleraのピノノワールの現在のリリースをもとに実際にどういう価格帯になっているかをみてみます。
カレラはカリフォルニアでもピノノワールでは有名な作り手で比較的分かりやすい価格設定なので参考になると思います。
2019 Calera Mt. Harlan Pinot Noir Jensen Vineyard : 105ドル

カレラは、カルフォルニアのセントラルコーストのマウントハーランAVAにあるワイナリー。その中に6つの異なるエステート(自社畑)を持っていて、こちらは、シグネーチャーとなるエステートのもの。
価格はラインナップの中でも最も高く$105
2019 Calera Mt. Harlan Pinot Noir Reed Vineyard : 85ドル

こちらもエステート(自社畑)の単一畑のもの、先ほどのシグネーチャーと同様に評価の高いものだが、$85、こちら以外にもいくつかの単一畑があるがいずれも自社畑のものは$85の価格設定。
他の契約畑の単一畑は$50のものもラインナップ。(近隣のサンタクルズマウンテンズやモントレーカウンティの畑のもの)
こちら、単一畑のリード、2016年ヴィンテージは日本でも8,000円台。
2018 Calera Santa Lucia Highlands Pinot Noir : 50ドル

こちらは、AVA単位のもの。カレラがあるセントラルコースト内のモントレーカウンティにあるサンタルチアのもの。ピゾーニなど有名な畑もある地域。
そのAVA単位のピノノワール。
2018 Calera Central Coast Pinot Noir : 30ドル

こちらが、カレラの中でも最もリーズナブルなもの。セントラルコーストと広い地域のブレンド。
【結論】
こちらは、典型的な例で他のワイナリーでも同様の価格設定を行っているところが多い。
シグネーチャーとなるような自社の場合だとエステートでも最上級だったり、生産数量が限定されたものが最も高級、そのあとに、単一畑→AVA単位→広域なブレンドといった形。
30ドル以下のおすすめピノノワール
先ほどの基準だと、$30以下のワインの中心的なものは、カウンティ(もしくは広い地域のAVA)単位のもの、その中でレイティングの高いものを探していくのが基本。
有名なAVA単位のものでレイティングが高いものがみつかればければ更にお買い得と言える。
また、有名な単一畑のもので$30以下のものがみつかれば掘り出し物といえる。
では、上記の基準で実際にさがしてみる。
カリフォルニア:広域のブレンドのピノノワール
Calera Central Coast Pinot Noir 2018
さきほどの例でも登場したカレラのエントリーレベルのピノノワール。実勢価格は$25程度で入手可能。セントラルコーストで25ドルだと高く感じるかもしれませんが、カレラのワインを飲んでみたい方にはおすすめ。

生産者 | カレラ(Calera) |
ウィン名 | セントラルコースト・ピノノワール |
産地 | セントラルコースト |
評価 | 2018:WE92 2017:JD93,WE93,D92 2015:RP92,JD91,WE91 Vivino:3.9(平均) |
価格 | ワイナリー価格$30/実勢価格$25 |
セントラルコーストのいくつかの最高のブドウ園から作られたこのピノノワールは、熟したブラックチェリー、ラズベリー、サンダルウッド、オレンジの皮の魅力的な香りを示します。
味わいはダークで贅沢な味わいに変わり、ブラックベリージャムとカシスの層がしなやかなタンニンをすべり、余韻の長い杉とスパイスのフィニッシュになります。
2018ヴィンテージ、ワインメーカーノート
日本でも3,000円台、こちらは2018年ヴィンテージ
Au Bon Climat Pinot Noir Santa Barbara County
オー・ボン・クリマのエントリーレベル、ワイナリー価格$24で実勢価格も同じくらいかさらに安い。サンタバーバラのピノノワール。食事にも合わせやすい。
こちらも日本でも人気の高いワイナリー20ドルちょっとで買えるし食事にも合わせやすいのでおすすめのワイン。

生産者 | オー・ボン・クリマ(Au Bon Climat) |
ワイン名 | ピノノワール・サンタバーバラカウンティ |
産地 | サンタバーバラ |
評価 | Vivino:3.9(平均) |
価格 | ワイナリー価格$24 |
イチゴとブラックベリーの香りがゆっくりとグラスから浮かび上がります。時間の経過とともに、より多くのアニスとクローブがこれらの他のアロマと混ざり合います。
現在、ワインは若く、口いっぱいに広がり、しなやかです。ワインが古くなるにつれて複雑さが増しますが、このワインは6〜7年間「新鮮」なままである必要があります。
2020ヴィンテージ、ワインメーカーノート
日本限定、こちらもサンタバーバラカウンティで3,000以下
J Vineyards California Pinot Noir 2019
ソノマカウンティにあるスパークリングでも有名なワイナリーのこちらもエントリーレベルのものは$20前後のピノノワールではかなりレベルが高い。
レストランやバーで良くみかけるピノノワール。

生産者 | Jヴィンヤード(J Vineyards and Winery) |
ワイン名 | ピノノワール |
産地 | カリフォルニア(モントレー、ソノマ、サンタバーバラ) |
評価 | 2018:WS91 2016:JS91 2015:TP93 Vivino:4.0(平均) |
価格 | 実勢価格$20 |
味わいに魅力的な深みのある美しく芳香のあるこのマルチアペラシオンのピノノワールは、滑らかで果実味のある一口を提供します。
このシルキーなワインは、ブラックチェリー、ブルーベリー、ブラックベリージャムのフルーツノートで始まり、林床、ラベンダー、挽きたてのコーヒー豆、クローブの素朴でスパイシーなヒントとシームレスに調和します。
きめの細かい酸味、上質なタンニン、ダークトーストの提案が味わいに深みと複雑さを与え、果実味のノートで強調された余韻の長い後味をもたらします。
2018ヴィンテージ、ワインメーカーノート
こちらは日本にはあまりなさそう。
カリフォルニア:AVA限定のピノノワール
カリフォルニアで有名なAVAは、ロシアンリバーを始め、アンダーソンバレー、ソノマコースト、サンタルチアハイランド、サンタマリア、サンタリタ・ヒルズなど。
これらの有名なAVA単位のものは30ドル~50ドルの価格帯が多いが、$30以下でも探すことが出来る。その中でも評価の高いものは、入手しやすいのはソノマコースト、サンタルチアハイランド。
La Crema Sonoma Coast Pinot Noir
カリフォルニア、オレゴンの主要なピノノワール産地のブドウでピノノワールを作っている。$30以下では、ソノマコーストとモントレー。ウィラメットバレーも実勢価格は$30以下。
その中でも、最も人気が高いのがソノマコースト。

生産者 | ラ・クレマ(La Crema) |
ワイン名 | ソノマコースト・ピノノワール |
産地 | ソノマカウンティ/ソノマコースト |
評価 | 2018:TP92,WE90 2017 RP91,WE90 2016:WS90 Vivino:4.0(平均) |
価格 | ワイナリー価格$28/実勢価格$24 |
ブラックベリー、チェリー、レザー、タバコのアロマと、レッドチェリー、ラズベリー、ボイセンベリーのフレーバー。
エスプレッソとココアニブの微妙なヒントが、エキゾチックスパイスとトーストのノートを支えています。上質なタンニンはバランスの取れた酸味で、長い余韻2を生み出します。
2020ヴィンテージ、ワインメーカーノート
日本でも3,000円台
Copain Tous Ensemble Pinot Noir
2016が初ヴィンテージでまだ3度目のリリース。ロシアンリバーやアンダーソンバレーなどのピノノワールもあるが、こちらのソノマコーストのものはワイナリー価格で$28とリーズナブル。

生産者 | コパン(Copain Wines) |
ワイン名 | タウト・アンサンブル(tout ensemble=”一緒に”という意味) |
産地 | ソノマカウンティ/ソノマコースト |
評価 | 2017:EW91,WS90 Vivino:4.0(平均) |
価格 | ワイナリー価格$28/実勢価格$25 |
ソノマコーストのエステートブドウ園からのお気に入りのピノノワールのブロックをブレンドしたこのワインは、ザクロとイチゴの野生の芳香を備えたピノノワールのエレガントな表現です。
2018ヴィンテージ、ワインメーカーノート
こちらは日本ではあまりなさそう。
Balletto Winery Russian River Valley Estate Pinot Noir
ソノマカウンティのロシアンリバーに16の自社畑(エステート・ヴィンヤード)を持つワイナリーのエントリーモデル。

生産者 | バレット(Balletto Vineyards) |
ワイン名 | ピノノワール・ロシアンリバー・バレー |
産地 | ソノマカウンティ/ロシアンリバー |
評価 | 2018:WE90 2017:W&S91 2016:W&S93,WE90 Vivino:4.0(平均) |
価格 | ワイナリー価格$32/実勢価格$27 |
柑橘系とフレッシュな酸味の素朴で活気のあるこのワインは、涼しい気候の傾向と品種からテクスチャーを引き出す能力の素晴らしいショーケースです。
チェリーとストロベリーの赤い果実味で、味わいは繊細で、後味はサクサクしています。
2018ヴィンテージ、ワインエンスージアスト、90ポイント
日本だと2016年ヴィンテージ、4,000円台。
Wrath Pommard 4/777 Pinot Noir
モントレーカウンティのピノノワールの銘醸地サンタルチアハイランド(通称SLH)の中でも有名なワイナリーWrath(怒りという意味)

生産者 | ラス(Wrath) |
ワイン名 | ポマード4/777ピノノワール(Pommard 4/777 Pinot Noir) |
産地 | モントレー/サンタルチアハイランド |
評価 | 2019:WE93,WS90 2018:WE91,90 2017:WE92 Vivino:4.1(平均) |
価格 | ワイナリー価格$35/実勢価格$29 |
Wrathのクローン777とPommard4のブレンドは、常に私たちのエステートピノフルーツの暗くて素朴な側面を示してきました。
2019年のヴィンテージも例外ではありません。鼻はブラックチェリーと林床を見せびらかします。クラスター全体の発酵(20%)は、酸味のバランスを取り、その層状の風味を増します。
一方、リッチでシームレスな強さは、ビングチェリー、ブラックラズベリー、オールスパイスの要素で味わいを定義します。すべてが長く、構造化された仕上がりにつながります。
2019ヴィンテージ、ワインメーカーノート
Morgan Twelve Clones Pinot Noir
モントレーのサンタルチアハイランドのピノノワール。実勢価格は$30以下でこのレベルとしてはかなりお買い得。

生産者 | モーガン(Morgan) |
ワイン名 | 12クローン・ピノノワール(12 Clone Pinot Noir) |
産地 | モントレー/サンタルチアハイランド |
評価 | 2019:TP95 WE94 2018:WE92,TP92,JD92 2017:TP92,WE91 Vivino:4.1(平均) |
価格 | ワイナリー価格$36/実勢価格$29 |
ブラックチェリー、スギ、甘いベーキングスパイスの香りがします。
赤と黒の果実のフレーバーは、ササフラスのヒントで補完されます。
完璧な落ち着きのあるこのミディアムボディのワインは、足元が軽く、無重力のタンニンとさわやかな酸味があります。
2019ヴィンテージ、ワインメーカーノート
日本だと少し高め、こちらは2016ヴィンテージで6,000円台
Chamisal Vineyards San Luis Obispo
パソロブレスとサンタバーバラの間にあるサンルイスオビスポのピノノワール。

生産者 | チャミサル(Chamisal Vineyards) |
ワイン名 | サンルイスオビスポ・ピノノワール |
産地 | サンルイスオビスポ |
評価 | 2020:RP90 2019:WE94 Vivino:4.1(平均) |
価格 | ワイナリー価格$24/実勢価格$22 |
淡いルビー色のこのピノノワールは、チェリー、ラズベリー、シナモンの鮮やかな香りで、鼻に表情豊かです。
味わいは明るくジューシーで、軽いタンニンとフレッシュな後味があります。
2020ヴィンテージ、ワインメーカーノート
オレゴン(ウィラメットバレー)のピノノワール
オレゴンで有名な産地はウィラメットバレー。オレゴン=ウィラメットバレーと言っても良い。
家族経営を中心に900以上のワイナリーがあり、エントリーレベルのものは探せば30ドル以下でもある。その中でもレイティングが高いものを紹介。
Lemelson Thea’s Select Pinot Noir
オレゴン州のウィラメットバレーのピノノワール。ウィラメットバレー内の3つのサブAVA、7つの畑のブレンド。

生産者 | レメルソン(Lemelson Vineyards) |
ワイン名 | シーアズセレクション・ピノノワール(Thea’s Selection Pinot Noir) |
産地 | ウィラメットバレー |
評価 | 2018:JS93,V91 2017:JS93,WS92 2016:WE93,JS93,WS91 Vivino:4.1(平均) |
価格 | ワイナリー価格$34/実勢価格$30 |
ブラックリコリス、紅茶、シナモン、グラハムクラッカーの微妙なスパイスノートによってニュアンスのあるブルーベリーとブラックベリーの果実で魅力的です。
リッチでシルキーなタンニンが長くて力強い後味を生み出し、ブラックチェリーとダークチョコレートの味わいが味わいに残ります。
2019ヴィンテージ、ワインメーカーノート
WillaKenzie Estate Willamette Valley Pinot Noir
こちらも、オレゴン州ウィラメットバレーのブレンドのピノノワール。ワイナリー価格価格は$35だが実勢は$30程度で購入可能。
生産者 | ウィラケンジー(WillaKenzie) |
ワイン名 | エステート・ウィラメットバレー・ピノノワール |
産地 | ウィラメットバレー |
評価 | 2018:WS93 2017:RP91,WS90 2016:RP92 Vivino:4.1(平均) |
価格 | ワイナリー価格$35/実勢価格$30 |
ウィラメットバレーの最高の味わいをとらえています。
層状の構造で、パリッとしたしなやかで、ふっくらとしたラズベリー、オレンジの皮、ダージリンのアクセントが洗練されたタンニンに向かって滑っています。
2018ヴィンテージ、ワインスペクテータ、93ポイント
Alchemist Pinot Noir

生産者 | アルケミスト(Alchemist) |
ワイン名 | ピノノワール |
産地 | ウィラメットバレー |
評価 | 2017:JS92 2016:JS93 2016:W91,WE90,W&S90 Vivino:4.1(平均) |
価格 | ワイナリー価格$28 |
この慎重に作られたピノノワールを作るために、私たちはパートナーのブドウ園のお気に入りの部分から果物を調達し、ウィラメットバレーの美しいパレットから引き出してブレンドし、赤いベリーの果実が豊富な洗練された非常に活気のあるワインを作ります。
これは、日常の瞬間を芸術の領域に高めるためのワインです。
テイスティングノート:ブラックチェリー、干しイチジク、杉
2019ヴィンテージ、ワインメーカーノート
Stoller Dundee Hills Pinot Noir
ウィラメットバレーの中心地であるダンディヒルのピノノワール。

生産者 | ストーラー(Stoller Family Estate) |
ワイン名 | ダンディヒルズ・ピノノワール(Dundee Hills Pinot Noir) |
産地 | ウィラメットバレー/ダンディヒル |
評価 | 2018:JS92,WS90,V90 2017:JS92 2017:WS91,JS90 Vivino:4.0(平均) |
価格 | ワイナリー価格$35/実勢価格$26 |
アロマで駆り立てられたノーズは明るく、土とベーキングスパイスの含みを持った香りのよい赤い果実を示しています。
柔らかくしなやかな味わいで、ダークチェリーのフレーバーとタンニンの繊細な緊張感がバランスをとっています。これはダンディヒルの古典的な表現です。
2018ヴィンテージ、ワインメーカーノート
J. Christopher Basalte Pinot Noir
ウィラメットバレーの北端チェハレムマウンテンズのピノノワール。その名の通り(バサルテ=玄武岩)、火山性、玄武岩の土壌からできたブドウを使用している。

生産者 | Jクリストファー(J. Christopher) |
ワイン名 | バサルテ・ピノノワール(Basalte Pinot Noir) |
産地 | ウィラメットバレー/チェハレムマウンテンズ |
評価 | 2017: JS93, W&S 93 Vivino:4.1 |
価格 | ワイナリー価格$30 |
濃厚で濃い果実味を持ち、口蓋の中央に活気のあるバズがあります。
熟成度に優れているため、リッチでジューシーな味わいですが、上品なタンニンのストラクチャーが、私たちが求めているエレガントなスタイルを維持しています。
2017ヴィンテージ、ワインメーカーノート
上記とは異なるが、同じくピノノワールのヴォルカニック$30ながらWS93の2015年ヴィンテージで4,000円台
Willamette Valley Vineyards Whole Cluster Pinot Noir
こちらもウィラメットバレー、全クラスターステンレス発酵のピノノワール。樽熟成させていない、フレッシュな果実の味わい。料理との相性が良い

生産者 | ウィラメットバレー・ヴィンヤード(Willamette Valley Vineyards) |
ワイン名 | ホールクラスター・ピノノワール(Whole Cluster Pinot Noir) |
産地 | ウィラメットバレー |
評価 | 2020:WE90 2019:WE91 2018:WE91 Vivino:4.1(平均) |
価格 | ワイナリー価格$26/実勢価格$22 |
鮮やかなピンク色で、ルビーレッドグレープフルーツ、グアバ、オレンジの果実味のあるアロマで始まります。
ジューシーで青々とした味わいで、花や新鮮なハーブなどの春の香りがアクセントになったイチゴとラズベリーのフレーバーを提供します。
さわやかでクリーンなフィニッシュは、味わいをリフレッシュし、別の一口を誘います。
2021ヴィンテージ、ワインメーカーノート
オレゴンのピノノワールはこちらの記事もご参照ください。
まとめ
レイティングが90ポイント以上、Vivinoで4.0以上というのがひとつの目安でその平均価格は赤ワインでは$32.48、Vivinoの評価が4.1になると平均価格は$41.96とのこと。3.9だと$26.6。
今回紹介したものはいずれもこれらの基準を大きく上回る。
有名なワインメーカーのブレンドのものか、有名なAVA単位のものが多かった。
ロシアンリバーやアンダーソンバレー、サンタリタ、サンタマリア、などではあまり見つからなかったが、ソノマコーストやサンタルチアハイランド、オレゴン州のウィラメットバレーのものは30ドル以下でレイティングが高いものが多かった。
単一畑のものはなかなか30ドル以下ではなさそうだが、例えば、コストコでインスタントセールしているものなどはワイナリー価格の半額程度のものもあるので掘り出し物が見つかるかもしれない。
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