アメリカを代表する赤ワインのブドウ品種「ジンファンデル」のおすすめ12選

品種別おすすめワイン

アメリカのブドウ品種と言えばナパ・バレーに代表されるカベルネソーヴィニヨンやソノマ・カウンティなど比較的冷涼な地域で栽培されるシャルドネ、カリフォルニアだけでなくオレゴン州などでも栽培されるピノノワールが思い浮かぶのではないでしょうか?

実はアメリカでも根強い人気があるのがジンファンデルという品種。最近日本でもおしゃれなラベルが特徴で高級スーパーやレストランなどでも人気の「ザ・プリズナー」のレッドブレンドも実はジンファンデルが主体のワイン。

意外と知られていないアメリカのジンファンデルについて特徴とおすすめの銘柄を紹介。

【この記事の内容】

  • ジンファンデルの特徴や産地
  • おすすめの銘柄を紹介

ジンファンデルを飲んだことがない方はもちろん、ジンファンデルを飲んだことがあるけど、ジャミーでスパイシー一辺倒な印象をお持ちの方にこれまでの印象とは異なる洗練されたジンファンデル紹介たいと思います。

カベルネやピノノワールに比べるとリーズナブルなものも多いしアメリカンな料理にも合うので好きな品種のひとつです

高級ワインにはコルクを抜かずに飲めるコラヴァンがおすすめ!
  1. ジンファンデルとは?
    1. ジンファンデルの特徴
    2. ジンファンデルの栽培地域
    3. ジンファンデルの香り・味わい・料理との相性
  2. おすすめのジンファンデル(ワイナリーと銘柄)
    1. (1)セゲシオ(Seghesio Family Vineyards)
      1. ソノマ(Sonoma Zinfandel)「ソノマのジンファンデルのベンチマーク」
      2. オールド・ヴァイン(Old Vine Zinfandel) 「平均樹齢75年のジンファンデル」
    2. (2)ドライクリーク(Dry Creek Vineyard)
      1. ヘリテージ(Heritage Zinfandel)「110年の古樹の遺産を引き継ぐ素晴らしいバランス」
    3. (3)ハードフォード(Hartford Family Winery)
      1. ロシアンリバー(Russian River Valley Zinfandel)「最高品質のオールドヴァイン・ジンファンデル」
      2. ハイワイヤー(Highwire Vineyard Zinfandel)「ハートフォードでも最も評価の高いジンファンデル」
    4. (4)ターリー(Turley Wine Cellars)
      1. ジュベナイル(Juvenile Zinfandel)「古典的なカリフォルニアのジンファンデルのスタンダード」
      2. オールドヴァイン(Old Vines Zinfandel)「カリフォルニアのオールドヴァイン・ジンファンデルのベンチマーク」
    5. (5)リッジ(Ridge Vineyards)
      1. リットン・スプリングス(Lytton Springs)「リッジを代表するジンファンデルを主体としたブレンド(1)」
      2. ガイザーヴィル(Geyserville)「リッジを代表するジンファンデルを主体としたブレンド(2)」
    6. (6)プリズナー(The Prisoner Wine Company)
      1. プリズナー(Prisoner)「カリフォルニアブレンドを復活させたワイン」
      2. サルド(Saldo)「プリズナーのエントリーにして高評価ワイン」
    7. (7)マルティネッリ(Martinelli)
      1. ジュセッペ&ルイーザ(Zinfandel Giuseppe & Luisa) 「トスカーナからこの地に来た夫婦の名前の畑」
  3. まとめ

ジンファンデルとは?

ジンファンデルの特徴

ジンファンデルはアメリカや南イタリアを代表する黒ブドウの品種。カベルネソーヴィニヨンやピノノワールと比較すると知名度では劣るが、濃厚で個性的な味わいは一度飲んだら忘れられない魅力的なワインの一つ。

原産はクロアチアでジンファンデルという名前は主にアメリカで使われており、南イタリアではプリミティーヴォと呼ばれる。ジンファンデルとプリミティーヴォが同じDNAを持ついわゆシノニムであることが確認されたのは1990年代と比較的最近の話。

Source: Ridge Vineyards

温暖で湿度が低い気候が栽培に適しており、カリフォルニアとの相性が良い品種。顆粒は中程度で果皮は薄いが非常に濃い色で中くらいの房に顆粒が密集している。比較的早熟で南イタリアでのプリミティーヴォ=最初という意味の名前もそこから来ている。早熟ではあるものの、顆粒ごとの成熟度にばらつきがあり、意外と病害に弱く、栽培が難しいことが特徴の品種。

ジンファンデルの栽培地域

Source : Zinfandel.org

ジンファンデルは19世紀にアメリカに苗木が持ち込まれて栽培が始まった。カリフォルニアの温暖で湿度の低い気候が栽培に適しており、5,000エーカーがジンファンデルの栽培に使われている。これは、シャルドネ、カベルネソーヴィニヨン、ピノノワールに次ぐカリフォルニアでは4番目の栽培面積

代表的な産地は、ナパバレー、やソノマ・カウンティ内のドライクリーク、ロシアンリバー、アレキサンダーバレーなどの比較的冷涼な地域とシエラ・フットヒルズ、ロディ、パソロブレスなど温暖な地域で栽培されている。

100年以上のオールド・ヴァイン(古樹)も多く残っているのもジンファンデルの特徴でそれらは長い時間をかけて根を張り良質だが収穫量の少ない凝縮されたブドウを生み出します。

ジンファンデルの香り・味わい・料理との相性

気候や熟成度合によって幅広く変化する。カリフォルニアでも冷涼な地域、ナパバレー、ソノマ・カウンティでは赤いベリー系と程よい酸味、温暖な地域ではブラックベリーやプラムにクミンや黒胡椒のようなスパイスのニュアンスが感じられるものが多い。

全般的には濃い色調を持つ豊潤な果実味とボリューム。程よい渋みと酸味でバランスの良いワインが多い。アルコール度数は15%前後と高めで長期熟成にも向くが若いころからでも楽しむことができる。

豊潤な果実味のある味わいは甘みのあるソースとの相性が良く、焼肉やお好み焼きなど日本食やバーベキューまた温暖な地域のスパイスの効いたジンファンデルだとハーブやスパイスをきかせたラム肉やジビエとのペアリングも良い。

おすすめのジンファンデル(ワイナリーと銘柄)

(1)セゲシオ(Seghesio Family Vineyards)

「ソノマを代表する最高品質ジンファンデルの代名詞」

Source : Seghesio Family Vineyards

19世紀終わりに移住してきたイタリア移民が始めた125年の歴史があるワイナリー。当初はバルクワインを大量に販売していたが1983年からは自社ブランドワンの大量製造、90年代に入って品質を上げるため生産量を落としソノマのジンファンデルの代名詞にまで成長した。

ソノマ・カウンティ内のアレキサンダーバレー、ドライクリーク、ロシアンリバーなどのAVAや自社畑のエステートなども良いが、最もリーズナブルなカウンティ内の複数の地域のブレンドである青のネックのソノマや最低でも樹齢70年のものが使われている赤いネックのオール・ドヴァインはともに高い品質を保ちつつ流通量も多く人気が高い銘柄。

ソノマ(Sonoma Zinfandel)「ソノマのジンファンデルのベンチマーク」

ソノマ・カウンティ内の150以上のブドウ畑から選ばれたブドウを使い毎年安定して高い評価を出すまさにソノマ産ジンファンデルのベンチマークのワイン。

深みのあるダークフルーツのエントリーから赤いフルーツのトーンへとつながり、タンニンと酸味を感じる複雑で長いフィニッシュ。比較的リーズナブルで流通量も多いため、ソノマの高品質なスタンダード・ジンファンデルを試してみたい方にお勧め。

カリフォルニアのジンファンデルの入門編としておすすめめのワインです。

アメリカだとコストコなんかで$20前後で販売していてコスパの高いワインのひとつです。

平均ポイント90.6/ワイナリー販売価格$26

2019 WW90/JD90, 2018 RP90/WS90/WE91/WW90, 2017 RP90/WS91/WE91, 2016WS93

オールド・ヴァイン(Old Vine Zinfandel) 「平均樹齢75年のジンファンデル」

アレクサンダーバレー、ドライクリークの古樹の地中まで伸びた根は収穫量は少ないが強くの濃縮された果実感とジンファンデル特有のスパイスの特徴を生み出す。チェリーや、スギ、シガーボックス、新鮮な甘草(リコリス)の香りとしっかり溶け込んだタンニン、ザクロやスグリのフレッシュなノート、ビロードのようなフィニッシュ。

個人的にも非常に好きな銘柄でこちらもオールド・ヴァインの入門編としておすすめ。

平均ポイント92.2/ワイナリー販売価格$40

2018 WS92, 2017 WS90/WE91, 2016 RP93/WS92/JD91, 2015 RP94/WS93/JD94

日本ではあまりみかけないですが、こちらだと3本セットで最新のヴィンテージが入手可能。

(2)ドライクリーク(Dry Creek Vineyard)

「ジンファンデルで有名なドライクリークバレーの中心的存在」

Source : Sonomacounty.com

1972年禁酒法以来はじめてドライクリークにできたワイナリー。家族経営で自社所有の畑と地域内の小規模の畑から採れたブドウで一貫した質とスタイルを保つことにこだわりを持つ。

無理に人を感動させることはせず比較的リーズナブルな価格で代表的な評価機関や雑誌などから安定的に90ポイント以上のワインをリリースしている。ソービニヨンブランをソノマに持ち込んだことでも有名。

ヘリテージ(Heritage Zinfandel)「110年の古樹の遺産を引き継ぐ素晴らしいバランス」

ジンファンデル主体でプティシラーとのブレンド。つる年齢20年~110年で110年の古樹に接ぎ木し遺産を受け継いだブドウからつくられる。

ボイセンベリー、ブラックチェリー、ラズベリーの魅力的なアロマと、トーストした杉、温かいスパイス、ココアパウダーのニュアンスを表現。ダークベリーの味わいが前面に出ている。複雑で、モカ、白胡椒、セージブラシの深いノートによって明るい酸味が引き立てられます。タンニンはシルキーで、丸みのある豊かな口当たりを与える。最初から最後まで、こさわやかな酸味と優れたバランスストラクチャーを提供。

比較的リーズナブルな価格なので、ドライクリークのジンファンデルを試してみたい方には特におすすめ。

こちらのワイナリーはリーズナブルで高品質なものが多い。ソーヴィニョンブランも$15前後で高品質。

平均ポイント90.9/ワイナリー販売価格$26

2019 JD92/WW91,2018 WS91/WW91/WE90

こちらもあまり日本では流通してませんが、1件みつけました

(3)ハードフォード(Hartford Family Winery)

「単一畑の個性的ジンファンデル」

1994年にソノマ・カウンティのロシアンリバーで設立されたワイナリー。単一のブドウ畑からのワインを作ることを専門にしており、ジンファンデル以外にピノノワールやシャルドネを生産している。

自社所有の畑に加えて契約畑からの独占的な仕入れにより各ワインに畑の名前をつける。それぞれの畑での独自の特徴がなけばできないが現在では20種類以上の畑でそれぞれの各種リリースしている。ジンファンデルだけでも6種類。

ロシアンリバー(Russian River Valley Zinfandel)「最高品質のオールドヴァイン・ジンファンデル」

単一畑ではないがロシアンリバーの平均100年を超える畑のブドウからブレンドされたジンファンデル。高い品質を保ちながら他の単一畑よりリーズナブルな価格でのリリースを可能にしている。

プラム、ブラックベリー、ブラックチェリーのアロマと白コショウ、オールスパイスのヒント。ブルーベリー、ラズベリー、ナツメグ、モカのフレーバーがしなやかなタンニンで長いフィニッシュへと導く。2017年にはワイン・スペクテータ誌でトップ100の23位獲得。

平均ポイント92.3/ワイナリー販売価格$60

2019 WE93/JD94, 2018 RP91/WS92/WE93, 2017 RP90/WS93/JD92, 2016 RP92/WS93

こちらは日本でも8,000円台でも購入可能。

ハイワイヤー(Highwire Vineyard Zinfandel)「ハートフォードでも最も評価の高いジンファンデル」

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区画の半分は高いワイヤーが張られブドウに多くの光が当たることにより熟成が進むよう工夫されている。白コショウのニュアンスが他の単一畑のジンファンデルとこの樹齢100年を超えるハイワイヤーのブドウの違いを表現している。濃縮された甘草、ブラックベリー、ボイセンベリーのアロマとフレーバー。生き生きとした酸味とタンニンによるしっかりとした骨格。

評価ポイントは非常に高く良いビンテージのものは値上がりするので手に入るときに購入したい。

平均ポイント94.5/ワイナリー販売価格$60

2018 RP95/WS94/WE96, 2017 RP95/WS93/JD92, 2016 RP97/WS94/JD97, 2015 WS92

(4)ターリー(Turley Wine Cellars)

「ジンファンデルのカルトワイン」

1993年に救急医療の医師であったラリー・ターリー氏によってナパバレーで設立されたワイナリー。ナパ、ソノマ、パソロブレスはど50以上のブドウ畑から主に単一畑の50種類のワインを作る。

ジンファンデルと少量ではあるがプティ・シラーを生産。古いものでは1800年代の古樹や有機栽培にこだわったワインはカリフォルニアのジンファンデルの中でも最も高い評価を受ける造りて。カリフォルニアのユニークな醸造文化の創造と維持の両方を目指してる。

高評価と人気の高さからクラブ会員になるには2年待ちのケースもありカルトワインのひとつとして数えられることもある。ワイン自体も入手がなかなか難しい。

ジュベナイル(Juvenile Zinfandel)「古典的なカリフォルニアのジンファンデルのスタンダード」

ターリーのスタンダードとして高い品質を保ちながらリーズナブルな価格でリリースしている銘柄。カリフォルニア内の複数のブドウ畑から比較的若い樹齢(とは言っても6年~25年)のものから厳選されてつくられている。果実味、暖かいスパイスと新鮮さ。滑らかでしなやかな味わいと程よいタンニンを感じることができる。

平均ポイント91.3/Sold out

2019 RP92 2018 RP90/WW93 2017 RP91/WS92 2016 WS90

オールドヴァイン(Old Vines Zinfandel)「カリフォルニアのオールドヴァイン・ジンファンデルのベンチマーク」

50年から130年の樹齢で、ナパ、ソノマ、メドシーノ、ロディ、パソロブレスなど、カリフォルニアのジンファンデルの主要な生産地を丸ごと詰め込んだようなワインでまさにカリフォルニアのオールドヴァイン・ジンファンデルのベンチマーク。シルキーでジューシー、スパイスの効いた果実味が詰まっている。自然な深み、複雑さ、優雅さを持つワイン。

平均ポイント91.5/Sold out

2018 RP923, 2017 RP92/WS90

(5)リッジ(Ridge Vineyards)

「世界的にも有名なインメーカーによるこだわりのジンファンデル」

リッジ・ヴィンヤーズはカリフォルニアを代表する世界的にも最高の評価を受けるワイナリー。シリコンバレーと太平洋を挟むサンタクルーズ・マウンテンにある自社畑から作られるモンテベロは世界的にも有名。

リッジではジンファンデルにも力を入れている。リッジのコンセプトである単一畑へのこだわり、世界的な醸造家ポール・トレーバーを引き継ぐ高い醸造技術やアメリカンオークへのこだわりなどリッジらしいワインの世界観を比較的手頃に楽しむことができる。

リットン・スプリングス(Lytton Springs)「リッジを代表するジンファンデルを主体としたブレンド(1)」

ジンファンデル主体でプティ・シラー、カリニャン、等のブレンド。ドライクリークにある自社畑でガイザーヴィルとともにリッジを代表するジンファンデルベースを主体としたブレンドワイン。

ラズベリー、プラム、ブラックベリーなどの果実味とコショウの魅力的なスパイスとプティシラー由来のしっかりした骨格のワイン。常に高い評価を受けるワイン。

ガイザーヴィルとともに、リッジのファンでなくてもぜひ飲んでほしい。

平均ポイント94.2/ワイナリー販売価格$45

2019 JD95, 2018 RP96/WE94/WW96/JD92/CG91, 2017 JD94/JS94/V95

日本でも2017ヴィンテージ入手可能

親会社の大塚食品だと最新ヴィンテージが入手できそうですが少し割高

ガイザーヴィル(Geyserville)「リッジを代表するジンファンデルを主体としたブレンド(2)」

ジンファンデル主体でカリニャン、プティ・シラー、等のブレンド。1966年から生産されるリッジの中でも最も歴史の長いワイン。

熟したブラックチェリーとプラム、オークのスパイス。ロシアンリバーの砂利からなる土壌由来のミネラル感と洗練されたタンニンによるフィニッシュ。若くても楽しめるが10年以上の長期熟成にも向くワイン。

こちらもリットン・スプリングスとともに、ジンファンデルを敬遠しているかたにもぜひ試してほしい。

リッジはモンテベロがあまりにも有名ですがジンファンデルもかなり多くの種類を作っていてどれもレベルが高いのでかなりおすすめ。

平均ポイント93.7/ワイナリー販売価格$45

2019 WS93/WW93/JD92/JS94/CG95, 2018 RP96/JD95/V94, 2017 RP94/JD95/JS93, 2016 RP95/JD95/JS96

(6)プリズナー(The Prisoner Wine Company)

「独自の世界観とブレンドで人気の革新的なワインメーカー」

スペインの画家ゴヤの描いた囚人のエチケットが印象的。カリフォルニアのブレンドワインの復活をリードしてきた革新的なワインメーカー。

カリフォルニア中にある家族経営を主体とする100を超える畑からブドウを調達。ジンファンデルを主体とした独自のブレンドで2000年にリリースされたプリズナーは瞬く間に人気となる。その後もシャルドネやカベルネソーヴィニヨンなどもリリースし着実にラインナップを増やしている。ナパバレーにるテイスティングルームも独自の世界観がある。

プリズナー(Prisoner)「カリフォルニアブレンドを復活させたワイン」

ジンファンデルを主体に、カベルネソーヴィニヨン、プティシラー、シラー、シャルボノのブレンド。ビングチェリー(いわゆるアメリカンチェリー)、ダークチョコレート、クローブ、ローストイチジクなどのアロマが特徴、熟したラズベリー、ボイセンベリー、ザクロ、バニラの持続的なフレーバーが調和し、滑らかで甘美なフィニッシュ。

米国内だけでなく日本でも人気の高い銘柄、専門家の評価はわかれるが絶妙なブレンドから生み出される独特の世界観は試してみる価値あり。

平均ポイント92.2/ワイナリー販売価格$49

2019 WW93, 2018 WW92, 2017 WE92/WW93, 2016 WW91

サルド(Saldo)「プリズナーのエントリーにして高評価ワイン」

ジンファンデルを主体に、プティシラー、シラーのブレンド。ブラックコリス、黒コショウ、チェリー、ベーキングスパイスのアロマ。滑らかでチョコレートのニュアンス。柔らかくビロードのようなタンニンで官能的なフィニッシュ。20ドル代で流通しておりリーズナブルな価格で楽しめるのも魅力。プリズナーと同様高い評価。

個人的には、プリズナーより良く飲むワイン。もちろんリーズナブルなのも理由ですがこちらもプリズナーに引けを取らない。

平均ポイント91.7/ワイナリー販売価格$32

2019 WW 93, 2018 WE92/WW92, 2017 WW92, 2016 WE90 WW91

2本のセットでもありました。こちらの方がお得な感じ。

(7)マルティネッリ(Martinelli)

「140年家族経営を続けるロシアンリバーを代表するジンファンデル」

ソノマ・カウンティのロシアンリバーで1880年代から5世代にわたり家族経営を続けている歴史と伝統のあるワイナリー。

自社畑で栽培される高品質のワインを手作りすることで高い品質へコミットしている。それぞれの畑のテロワールを大切にし、単一畑のワインを基本としており、またビンテージ毎の一貫性を保ったワインは毎年高い評価を得ている。

ジュセッペ&ルイーザ(Zinfandel Giuseppe & Luisa) 「トスカーナからこの地に来た夫婦の名前の畑」

イタリア、トスカーナから駆け落ちしてやってきた夫婦の名前をつけた畑からつくられたジンファンデル。ラズベリーコンポート、バニラ、白桃の心地よい香り。ジューシーならずべり、レッドプラム、白桃の豊かな層が口いっぱいに広がり、軽いスパイスのフレーバーが長くフレッシュなフィニッシュをもたらす。熟成によりさらに複雑な味わいが期待できる。

平均ポイント94.3/ワイナリー販売価格(不明:実勢価格$60)

2019 RP97/V95, 2018 RP93/V95, 2017 RP96/WS91, 2016 RP93

まとめ

それぞれのワインの産地の違いやワイナリー、樹齢、ブレンド(品種、畑)などにより特徴のことなるカリフォルニアのジンファンデルをぜひ試してみて頂ければと思います。

ご紹介したワインはいずれもおいしく高評価。おすすめしているものは個人的にも飲んだことのあるもあるのでジンファンデルを選ぶ際の参考にしていただければと思います。

今回はカリフォルニアでも特に冷涼な地域であるソノマ・カウンティやナパバレーのジンファンデルを中心に紹介しましたが、温暖な地域である、シエラ・フットヒルズ、ロディ、パソロブレスにも多くのおいしいジンファンデルがあるので機会があれば紹介したいと思います。

高級ワインにはコルクを抜かずに飲めるコラヴァンがおすすめ!

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